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Yahoo!ニュース、月に35万件の違反コメント削除。コメ欄に法的リスク明示

「Yahoo!ニュース」は22日、Yahoo!ニュース コメント(コメント欄)において、ユーザーによる違反コメントの報告を促進するために、違反報告の導線をわかりやすい形に変更した。また、違反コメント投稿を繰り返すユーザー向けの注意メッセージも変更し、違反コメントを続けた場合の法的リスクを明示。より強い表現を用いて警告する。

Yahoo!ニュースは、コメント欄を2007年から提供している。従来から誹謗中傷などの内容を含む投稿を禁止し、コメントポリシーに違反投稿の具体例を明示しているが、中傷等のコメントは社会問題ともなっている。

ヤフーでは、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールや、自社で開発した「深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)」などを駆使しながら、違反コメントを1カ月で約35万件削除している。加えて、違反コメントについて他のユーザーが違反報告できる機能を設けており、報告された投稿については、専門のパトロールチームが優先的に確認。違反にあたる場合は削除している。現在、毎月平均約17万件のコメントがユーザーから報告されているという。

さらに違反コメント報告の協力を得られるよう、今回違反報告の導線をわかりやすい形に変更した。

従来は、コメントの右上に表示されている「…」のアイコンをクリックすると、違反コメントを報告するためのリンク「このコメントを報告する」が表示される仕様になっていた。今回「…」のアイコンを「非表示・報告」という表示に変更し、コメント報告をわかりやすくした。

加えて、投稿時に掲出している注意メッセージを、これまでよりも強い表現に変更。「違反を繰り返すと今後コメントできなくなる」だけでなく、法的リスクを明示するため、「発信者情報開示請求等を受けた場合、法令上の手続きにのっとり開示を行う場合があります」という文言を追加している。

注意メッセージ
通常のコメント投稿画面