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iPhone 11は無印・Pro・Pro Maxの3種類。新iPadや新Apple Watchも登場

Appleは11日、iPhone 11シリーズ、Apple Watch Series 5、第7世代iPadなど、多数の新製品を発表した。iPhoneはiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MaXの3種類が登場し、日本でも順次発売される。Apple TV+などのコンテンツサービスも発表された。

iPhone 11 Pro/Pro Maxは「Super Retina XDR」

背面に3つのカメラを搭載し、モデル名に「Pro」と名付けた新スマートフォン「iPhone 11 Pro」と、その大型モデル「iPhone 11 Pro Max」が発表された。

内蔵ストレージメモリは64GB、256GB、512GBを用意し、価格は11 Proが106,800円、122,800円、144,800円。11 Pro Maxは119,800円、135,800円、157,800円。日本での予約注文開始は9月13日午後9時を予定。発売日は20日頃となる。

「最新最強のiPhone、初めてProと名付けたスマートフォン。Proと名付けたからには、仕事ができる事が大切」という。カラーはミッドナイトグリーン、シルバー、スペースグレー、ゴールドを用意する。

カスタム設計のOLED(有機EL)を使った、新しい「Super Retina XDRディスプレイ」を採用。最大1,200nitの明るさが特徴で、映画や高解像度ビデオのHDR視聴がより没入して楽しめるという。画面サイズは「11 Pro」が5.8型で2,436×1,125ドット(458ppi)、「11 Pro Max」が6.5型2,688×1,242ドット(458ppi)。

外形寸法と重量は「iPhone 11 Pro」が144×71.4×8.1mm(縦×横×厚さ)で188g、「iPhone 11 Pro Max」が158×77.8×8.1mm(同)で226g。

2つのピーク輝度を備えており、日光の下では最大800nit、Extreme Dynamic Rangeのコンテンツを見る時には最大1,200nitまで輝度が上がる。CPUは「A13 Bionic」を採用する。

背面のカメラは、35mm換算で焦点距離13mm/F2.4 120度の広い視野角で撮影できる超広角カメラ、26mm/F1.8で光学式手ブレ補正機能を備えた広角カメラ、52mm/F2.0で光学式手ブレ補正を備え、2倍の光学ズームも搭載した望遠カメラを用意。いずれも1,200万画素のデジタルカメラとなる。動画撮影は、すべてのカメラで4K/60fpsまでの撮影に対応する。

2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、最大6倍のデジタルズームにも対応する。ビデオの再生時間は、11 Proが最大18時間、11 Pro Maxが最大20時間。音楽再生時間は、11 Proが最大65時間、11 Pro Maxが最大80時間。

アップル、「Pro」の名を冠した最強スマホ「iPhone 11 Pro/Pro Max」

A13 Bionicプロセッサ+トリプルカメラの「iPhone 11 Pro」

「iPhone 11 Pro/Pro Max」登場、トリプルカメラとSuper Retina XDR

iPhone 11

iPhone 11は、シリーズのエントリーモデルとなるが、1,200万画素の広角+超広角のデュアルカメラを搭載し、撮影シーンを拡大。光量が少ない環境でも明るく写真が取れるナイトモードを搭載するほか、背景を削除したモノクロのポートレートが撮れる「ハイキー照明(モノ)エフェクト」を追加した。

9月20日より発売し、価格は64GBが74,800円、128GBが79,800円、256GBが90,800円。カラーはブラック、グリーン、イエロー、パープル、(PRODUCT)RED、ホワイト。

ディスプレイは、6.1型/1,792×828ドット液晶で、精細度は326ppi。コントラストは1,400:1。

カメラ機能を強化。従来はシャッターボタンを長押しすると連写であったが、これがビデオへの撮影に置き換わる「QuickTake」となった。なお、そのままビデオ撮影を継続する場合は右へスワイプする。前面カメラも120fpsのスローモーション撮影に対応。これを「スローフィー」と呼んでいる。

4K動画撮影にも対応し、編集もiPhoneだけで完結できる。プロセッサは新設計の「A13 Bionic」。バッテリ駆動時間は、ストリーミングビデオ再生で最大10時間、オーディオ再生で最大65時間。外形寸法は150.9×75.7×8.3mm、重量は194g。

「iPhone 11」を9月20日に発売

iPhone 11登場。デュアルカメラで74,800円

なお、iPhone 11と11 Pro/11 Pro Maxの発売にあわせて、iOS 13も9月20日から提供開始。さらに、9月30日にはiOS 13.1の提供も予定している。

iOS 13は9月20日提供、約10日で13.1に。iPadOS、watchOS 6も

第7世代iPad

第7世代iPadは、10.2型350万画素のRetina Displayを搭載する。ストレージは32GBと128GBを用意。Apple Store価格はWi-Fiモデルが34,800円(32GB)/44,800円(128GB)、Wi-Fi + Cellularモデルが49,800円から。カラーはシルバー、スペースグレー、ゴールド。

第7世代iPad

高速なA10 FusionチップとiPadOSを搭載し、新しい定額ゲームサービスApple Arcadeのマルチタスク処理や、スムーズなゲームプレイを実現。Apple PencilやSmart Keyboardに対応する。

iPadOSでは、ドキュメントのマルチタスクや、新しいホーム画面での詳細表示などに対応する。重量は約1ポンド(約454g)で、100%リサイクルアルミニウム製の筐体を初めて採用する。

10.2型の第7世代iPad。iPadOSマルチタスク高速動作

第7世代の「iPad」、10.2インチディスプレイで329ドルから

Apple Watch Series 5

新しいAlways-On Retinaディスプレイを搭載し、コンパスも内蔵した「Apple Watch Series 5」。9月11日から予約受付を開始し、9月20日に発売する。Apple Store価格は、スポーツモデルなどが42,800円から、GPS+セルラーモデルは53,800円から。ケースサイズは40mmと44mm。

ケース素材は、アルミニウムやステンレス、セラミック、チタンなど様々な種類を用意。OSは、新しいwatchOS 6でヘルスケアやサイクルトラッキングなどのフィットネス機能を強化している。

チタニウム

新しいAlways-On Retinaディスプレイを搭載。常に画面を表示し続けられるようになっており、ユーザーが自分に画面を向けると明るくなり、離すと暗くなる。明かりにあわせた輝度調整や省電力化機能により、画面を表示し続けても約18時間のバッテリーライフを実現できる。

コンパスを内蔵するほか、Mapアプリを刷新。方向や、緯度経度、傾き、現在地の高度などを取得できる。

Apple Watch 5登場。ディスプレイ常時ONやチタンモデルも

Apple TV+日本上陸。ゲームサブスク「Apple Arcade」も

Apple TV+は、オリジナルTV番組や映画、ドキュメンタリーなどが楽しめる定額制の映像配信サービス。100を超える国と地域で11月1日からスタートし、月額600円。日本でも展開される。

Apple TV+

9月10日から新しいiPhone/iPad/Apple TV/Mac/iPod touchを購入したユーザーは、1年間Apple TV +を無料で利用できる。

コンテンツとして「The Morning Show」、「Dickinson」、「See」、「For All Mankind」、「The Elephant Queen」など、オリジナルのショー、映画、ドキュメンタリー番組をラインナップする。一部のSamsung製スマートテレビでも利用可能になるほか、将来的にはAmazon Fire TV、LG、Roku、Sony、VIZIOプラットフォームにも対応予定。

映像配信「Apple TV+」11月1日開始。月額4.99ドル

また、ゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」も、9月19日より開始する。月額600円。世界150カ国で100以上のタイトルが配信される

Apple Arcade

19日からiOS 13で先行対応し、9月30日にiPadOSとtvOS 13に、10月にmacOS Catalinaに対応する。タイトルは、Ballistic Baseball、ChuChu Rocket! Universe、Exit the Gungeonなど。

ゲームのサブスク「Apple Arcade」、9月19日開始