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渋谷と空港を結ぶバスターミナルがフクラスに。羽田31便、成田29便

東急プラザ渋谷跡地に建設中の「渋谷フクラス」の、バスターミナルへ乗り入れるリムジンバスの詳細について、発表会が実施された。観光および産業進出支援施設についても公表した。渋谷フクラスは11月より順次開業。

渋谷フクラス

道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合と、組合員および参加組合員として参画している東急不動産による発表。渋谷フクラスは、旧東急プラザ渋谷を含む周辺一帯の再開発エリア内に建設中のオフィス、商業施設、観光支援施設、バスターミナル、産業進出支援施設により構成される複合施設。

渋谷フクラス 用途構成図
渋谷フクラスについて説明をした東急不動産 都市事業ユニット 渋谷プロジェクト推進本部 執行役員 本部長 鮫島泰洋氏

バスターミナルは1階に設置され、一般路線バスに加え、羽田・成田両空港から空港リムジンバスが乗り入れる。乗り入れ開始は12月上旬を予定。発表会では、渋谷〜羽田空港路線が1日31便、⼆⼦⽟川・渋谷〜成田空港路線が1日29便となることを公表した。なお便数は両方面合計。

運行事業者は、羽田空港路線が東急トランセ、京浜急行バス、東京空港交通、成田空港路線が東急バス、東京空港交通。

バスターミナルと同じ1階には、訪日外国人の利用も想定に入れた観光支援施設(ツーリストインフォメーション)が12月に開業予定。施設名称を「shibuya-san(シブヤサン)」に決定したことが発表された。

1階平面図

「san」には、日本人が人を呼ぶときの「田中“さん”」、「鈴木”さん”」の「さん」の意味が込められており、初めて渋谷に訪れる外国人に親しみをもって「シブヤサン」と呼んでもらいという想いからネーミングしたという。

ロゴマークは、インフォメーションセンターのピクトマークである「i」マークを擬人化させたと説明した。

シブヤサンの特徴として挙げられたのが、「外国人目線」、「アートセンター機能」、「夜間観光」の3つ。

外国人目線については、様々な国籍の外国人スタッフを配置することで、外国人目線での渋谷の魅力を発信するとした。

アートセンターでは、渋谷のアート・カルチャーを世界に発信し、文化を生み出しともに育める場所、アートを触媒に人と人とが出会う場所になることを目指す。

夜間については、観光支援施設としては遅い時間となる23時まで営業。アルコールの提供やイベント実施などにより、夜間観光を支援するという。

シブヤサンの営業時間は10時から23時。サービス内容は、観光情報案内、荷物預かり・配送、空港リムジンバスのチケット販売・待合、外貨両替、渋谷体験プログラム、ドリンク提供、アートセンター、イベント実施。

事業主体は東急不動産、運営会社はJTB コミュニケーションデザイン。

産業進出支援施設については17階に、会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート渋谷フクラス」が12月9日に開業することを発表。

ビジネスエアポートは東急不動産が展開しており、渋谷フクラスで10店舗目。他店舗に比べてシェアワークプレイス(ラウンジ)の面積比率を高めることで、移動の隙間時間の有効活用や、商談、リフレッシュなどに利用しやすい環境を図っている。また、シャワーブースも用意される。

ビジネスエアポート渋谷フクラスの営業時間は、平日が8時から21時、日曜祝日が10時から18時。専用個室は24時間利用可能。休館日は土曜、年末年始、施設指定日。会員費は月額9,000円から。

渋谷フクラスについて今後は、9月11日に、商業施設ゾーンで12月に開業する新生「東急プラザ渋谷」に入居するテナントが発表される。