ペットネタ

ペットの写真をうまく撮ろう!
カメラに助けてもらってうまく撮ろう!

年賀状撮影のため着物を着てもらいました。シルエットを重視して斜め方向から見上げるように撮影しています

最愛のペットの姿を写真や動画でいつまでも残しておきたい、とお考えの方は多いでしょう。一緒に旅行へ行った、など特別なイベントの写真でなくとも、ただ寝ているだけ、ただ座ってるだけの写真が一生の大切な宝物になります。わが家に来てくれた日から虹の橋を渡るまで、とにかく写真を撮りまくって思い出をどんどん増やしましょう。

とはいえ、ペットの撮影はけっこう難しいものです。自分で撮影した写真を年賀状やパソコンの壁紙にしようと選び始めてはみたものの、ピントがぼけた写真や手ぶれ写真、お尻しか写っていない写真ばっかりで困った、なんて経験のある人も多いのではないでしょうか。今回は、プロ並みとはいかないまでも、まわりの人に自慢できるペット写真撮影のコツをチェックしてみましょう。

わが家の愛犬は、シャッターを押す瞬間に顔を背けるという、おまえわかっててそっぽ向いただろ、な場面が多く苦労します。でも、ご馳走があればビシッと止まってくれます

ペットの写真がうまく撮れない理由はいくつかありますが、もっとも大きい理由は「ポーズをとってくれずに動き回る」ことではないでしょうか。ペットが動きカメラが追いかけ、慌ててシャッターを切る。これでは「キマった!」と自慢できる写真はなかなか撮れません。

カメラの撮影モードを選ぶ

こういった動きの激しい場面では、シャッタースピードをかなり早くしないとブレてしまいます

こんな場面では、カメラの撮影モード設定が役立ちます。「スポーツモード」などと表記されていることが多いのですが、動きの激しい被写体でも、ブレずにきっちり写せるモードで撮ると、手ブレが少なく満足できる写真が撮れます。

スポーツモードでの撮影は、ペット撮影初心者にとってはほぼ必須でしょう。知ってるよそんな機能、とお感じの方もいらっしゃるでしょうが、個人的な経験では、こういった機能を使いこなしていない方も多いような気がします。ニコンの一部機種などに採用されている「ペットモード」が全メーカー全機種に標準搭載されれば理想的なのですが。

それでもうまく撮れない場合は、画質は少々落ちますが、ペットの姿を動画で撮影して、そのなかのひとコマだけを静止画として切り出す方法もあります。連写機能を使う手もあるのですが、1回の連写で撮影できる枚数には限りがありますので、個人的には使いどころが意外に少ないような気がします。

と、ここまでは基本中の基本ともいえるお話です。ここからは、私がペットを撮影するときに行っていることをお話ししましょう。私は強度近視と年齢のため視力がイマイチで、撮影テクニックにもまったく自信がないため、カメラに助けてもらわないとまともな写真が撮れないのです。

カメラの感度設定を高感度にする

まずカメラの感度です。私はペット撮影時、ISO感度を800~1600にまで上げています。感度が高いとシャッタースピードを高速に設定できるため、被写体ブレが抑えられます。昨今のカメラは、高感度撮影でも画質が目に見えて劣化することがないので助かります。

サモエドお得意の横ベロ笑顔。真正面から撮っているので、鼻先と目にはピントがきていますが、耳はすでにぼけています。背景をぼかすために絞りを開いて撮ったためです。

ISO感度を上げるもうひとつの理由は、ペットの鼻先から耳あたりまで、ある程度奥行きのある範囲をぼけずに写したいからです。ネコや、パグのようにマズルが短い犬なら問題ないのですが、私の愛犬・サモエドのようにマズルが長めの犬種を正面からオートフォーカス撮影すると、鼻先だけにピントが合って目や耳がぼけてしまうことがあります。ペットの表情を活き活きととらえたいなら、目にピントをビシッと合わせることが絶対条件です。以前はマニュアルフォーカスで撮影していたのですが、加齢とともに瞬時のピント合わせが難しくなってしまいました。

あとは、ペットの動きが激しい場合はシャッタースピード優先モード、動きが比較的落ち着いている場合には絞り優先モードといった具合で使い分けています。シャッタースピードが速いほどぶれが少なくなる、絞りが深い(数値が大きい)ほど広い奥行きにピントが合う、という特徴を覚えておくと便利です。ただ、スポーツモードではそういった調整を自動で行ってくれますので、面倒ならスポーツモード固定でいいでしょう。

では、カメラ設定のコツについてのお話はここまでにしておき、次回からは「光」「背景」「アングル」「目線」など、ペットのカッコいい・キレイな写真を撮るためのコツをチェックしていきます。

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