いつモノコト

賃貸住宅の狭いキッチン、諦めていた「食洗機のある生活」がサブスクで叶った

食器洗いが好き!という方は、どのくらいいるのでしょうか。家事の好き嫌い・得手不得手は人それぞれですが、筆者にとって「好きになれない家事」のトップ3のひとつが「食器洗い」です。

「食洗機に放り込んだらいいじゃない」という意見もありますが、我が家は賃貸住宅ゆえ、工事が必要なビルトイン型食洗機はそもそも導入不可。置き型の食洗機はスペース的に無理だろう……と、「食洗機のある生活」自体を諦めていたところ、先日「ほぼA4クリアファイルサイズの設置面積でいける食洗機があるらしい」との情報をキャッチ。そこで出会ったのが、パナソニックのパーソナル食洗機「SOLOTA」です。

このSOLOTA、パナソニックが展開しているサブスクリプション型サービスで月額1,290円で利用できるため、「置けるかもしれないけど、料理中の作業動線の邪魔にならないかな……?」とやや懸念があった筆者は、まずはサブスクで試してみることにしました。購入する場合はパナソニック公式通販価格で37,620円です。

噂の通り、業界最小設計のコンパクトサイズというだけあって、可愛らしいサイズの我が家のキッチンにもなんとか収まりました。サイズは約310×225×435mm(幅×奥行×高さ)です。ちょこっとはみ出てしまっているのはご愛嬌。

「洗える食器棚」をデザインコンセプトにしていて、見た目もスッキリ。前面の大きな窓から洗われている食器たちも気持ちよさそうです。コンパクトでも強力な洗浄力があり、手で洗うだけではなかなか落としきれなかった茶渋などのしつこい汚れもキレイに落としてくれます。

高温かつパワフルな水流なので、除菌もバッチリ。除菌性能はパナソニックの従来機同様とのことで、食中毒やニオイが気になるこの時期に嬉しい限り。

パワフルな水流で洗われる食器たち
中はこんな構造になっています

単身向けに作られているため、1回に洗うことができる量は決して多くはなく、公式情報では洗える食器点数は6点。食器のサイズは、⾼さ12cmまでのグラスやボトル、直径23cmまでの⼤⽫に対応します。

子どもとふたり暮らし(大人ひとりを1とカウントすると、毎食出る食器の量は1.7人分程度)の筆者の生活では、朝ごはんの洗い物は7割SOLOTA、3割手洗い、大皿や調理器具が多くなる夕ご飯の洗い物は4割SOLOTA、6割手洗いといった具合で、手分けして洗ってくれている感覚です。

丸投げできるわけではないけれど、好きになれない家事の負担が少し減るだけでも、心の余裕をずいぶん生み出してくれます。

とある日の朝食後、SOLOTAに洗ってもらった食器や調理器具

唯一の難点を挙げるとすれば、サブスク利用を終了する時にお届け時の段ボールをそのまま使う必要があるため、段ボールの置き場所も確保しなければならないこと。キッチンがコンパクトな家で、大きな段ボールの置き場所を確保するのはなかなか至難の技ではあります。なお、サブスクではなく購入すれば、段ボールを置いておく必要はありません。

筆者は今のところ段ボールが置けている上、サブスクに満足しているのでこのまましばらく継続する予定です。

「タイパ」というワードが注目されるほど、効率を重んじる風潮の今日この頃。こうした食洗機など、そもそも導入を諦めていた便利家電をサブスクで導入してみると、コスパ・タイパともに高い生活を送ることができるかもしれません。

武田 春香