いつモノコト

運転免許証の有効期間を延長してきた

筆者の誕生日は3月18日で、ちょうど今年が運転免許証更新のタイミングとなっていた。ただ、新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出自粛要請が出るなど、なかなか外出しづらい状況となっている。免許証の更新は不要不急の外出には当たらないとは思うが、不特定多数の人たちが集まるうえに、比較的狭い部屋に集まって講習を受ける必要もあるので、不安も大きい。東京都の鮫洲運転免許試験場は3月後半に新型コロナウイルス感染の影響で4月1日から閉鎖された(12日から再開予定)ことからも、このタイミングでの免許証更新は安心とは言いきれないと感じている。

そういった中、3月13日に、免許証の更新期限が2020年3月13日から3月31日となる人を対象として、更新期限を3カ月延長し更新期限を過ぎても3カ月間は免許証を有効とする措置を警察庁が決定した(現在は対象者が拡大されている)。

筆者の免許証の有効期限は2020年4月18日までと、この範囲には入っていなかったものの、東京都の警察本部である警視庁に電話で問い合わせてみたところ、誕生日が3月18日であれば対象になるとのこと。さっそく免許証の延長手続きを行なうことにした。

更新手続きは運転免許試験場、免許センター、警察署で行なう

警視庁への問い合わせで、筆者の免許証も延長可能と判明したが、あわせて手続きの手順も聞いてみたところ、延長申請は運転免許試験場、免許センター、または警察署で行なう必要があるという。結局更新と同じく外出する必要があるので意味がないような気もしたが、そういう決まりとなっていたため仕方がない(一部を除き、東京都などでは4月7日から郵送での受付も可能となっている)。

ということで、最寄りの警察署で手続きを行なうことにした。なお、交番では受け付けてもらえないので注意したい。

免許証の延長手続きに必要となるものは、免許証と更新連絡はがきで、手数料は無料。更新連絡はがきはなくても問題ない。

筆者の自宅から最寄りの警察署である牛込警察署に行き、免許証の有効期限を延長したいと伝えると、免許関係の窓口に案内された。私以外に免許証関係で手続きを行なっている人が数人いたが、待たされることなく手続き開始となった。

延長申請は、運転免許試験場、免許センター、警察署で行う。筆者は自宅最寄りの警察署で手続きした

手続きはとても簡単で、免許証と更新連絡はがきを提出し、書類に氏名、生年月日、電話番号などの必要事項を記入するだけだ。

ただ、1点注意が必要な点がある。それは、将来実際に更新を行なう場所を決めなければならないという点だ。通常、免許証の更新手続きは、運転免許試験場、免許センター、指定警察署(優良区分の人のみ)のいずれかで行なえるが、その場所をあらかじめ決めなければならないという。そして、一度決めたら変更できないとのこと。筆者は、もともと行こうと思っていた場所を指定したが、この点は先によく考えておく必要がありそうだ。

こちらは代理人用だが、警察署で記入した延長手続き用の書類もほぼ同じ内容だった
将来更新を行なう場所をあらかじめ決める必要がある。指定後は変更できないので注意が必要だ

あとは、手続きが終わるのを待つだけだ。筆者の場合、2分ほどで裏の備考欄に期間延長を示す内容を記入した免許証が戻され、警察署に到着して5分ほどで全ての手続きが完了した。

免許証裏面の備考欄に延長を示す内容が記入され、手続き完了

現在は対象者が拡大され、郵送での受付も開始に

この記事は、筆者が実際に手続きを行なった3月下旬時点での状況をもとに執筆したが、4月7日よりこの制度の対象者が拡大され、免許証の有効期限が2020年3月13日から2020年7月31日までの人が対象となった。あわせて、緊急事態宣言が出た都府県では、一部地域を除いてこの手続きを郵送でも行なえるようになった

実際に郵送での受付が可能かどうかは、各都道府県の警察本部に問い合わせてもらいたいが、外出することなく延長手続きが可能になるのは、とても安心だ。

詳しくは警察庁、または都道府県警察本部のホームページをチェックしてもらいたい。

平澤 寿康