ミニレビュー

「ソーダストリーム」初期型を愛用して3年 最新「E-TERRA」と比べてみた

筆者愛用「Genesis v3」(左)と最新モデルの「E-TERRA」(右)。大きさはほぼ同じだが、Genesis v3は完全に手動式。E-TERRAはワンタッチ操作が売り(電源が必要)

炭酸水メーカーの「ソーダストリーム」を愛用しています。購入して3年、使い勝手を紹介した記事から2年ほど経ちますが、毎日のように作り続けています。そのまま飲んでも割り材としても大満足です。そんな折、6月6日発売の最新モデル「E-TERRA(イーテラ)」をお借りしたので、新旧モデルの使い勝手を比較してみたいと思います。

3年間使い続けている初期型のソーダストリームについて、あえて不満をあげるならボトルの取り付けがネジ式なことです。

ボトルをネジって取り付けるのが少々面倒

ワンタッチで装着できる上位モデルも知っていますが、初期コストを抑えて導入したのでヨシとしています。悔しくはありません。もう慣れましたし……。とはいえ気になる最新モデル。どれくらいラクになっているんでしょうか。

やはりワンタッチ装着が便利

最新のE-TERRAは、ボトルもシリンダーもワンタッチ装着可能。ボトルの口はネジ式ですが、本体の装着口にはツメが付いており、ボトルが垂直になるようにセットすると、ツメが閉まってボトルの口をつかむ仕組みです。複雑な構造ではないので故障も少ないでしょう。想像以上に簡単に装着できて、今までネジネジしていたのは何だったのかと思います。

ボトルの口は従来と同様にネジ式
ボトルをセットする口にツメが付いている
ツメの内側にボトルをセットして奥に倒す
自動的に固定される

シリンダーの装着は2カ月に1回程度なので、ワンタッチのありがたみは少ないですが、力を入れなくてもしっかり固定できるのは安心ですね。なお、金具の形状が異なっており、新旧のシリンダーで互換性はありません。サポートセンターに問い合わせたところ、旧型のシリンダーを持ち込み、新型のクイックコネクト式のシリンダーの交換購入が可能とのこと。新型買い替えへのハードルが下がりました。

シリンダーのサイズは従来とほぼ同じ(左:ワンタッチ式、右:旧式)。口の形状が異なる(右上:ワンタッチ式、右下:旧式)
本体後ろの蓋を開けて、シリンダーをセットする

いつもより強炭酸に感じる

電源をつないで本体上部のボタンを押すと炭酸ガスが射出されます。とりあえず「弱」を選択しましたが、結構な勢いで炭酸ガスが注入されました。全自動で数回に分けて注入されます。ちなみに注入中は青く光ります。味にはまったく関係ありませんが格好はいいです。

ガスを漏れなく使えるよう、プシュっとなる前にボタンを離すケチケチモードが身に付いている筆者としては、「弱」でも強い炭酸を感じます。「中」と「強」は、市販の強炭酸水より強い印象。ただ、プシュプシュと過剰の炭酸ガスが激しく抜ける音を聞くと、シリンダー1本で60L作れないのではと不安。ランニングコストが気になります。

電源ケーブルを本体下部に接続
本体上部のボタンは左から「弱」「中」「強」
ボタンを押すと炭酸ガスの注入が開始される
「弱」でも結構な勢いで炭酸ガスが注入される。注入中は青く光る

なお、ボトルの有無にかかわらず、ボタンを押すと炭酸ガスを射出する仕様となっており、ここは弱点かなと思いました。手動式のモデルのボタンは重く、力を入れる必要もあるので、ボトルをセットしない状態で押し込んだりしません。電源ケーブルが繋がっているE-TERRAでは、何かの拍子にボタンに触ってしまい、炭酸ガスを無駄に消費してしまう可能性もなくはないです。

買い替えるか悩む

スターターキットで、24,200円(税込)は買い替えに悩む価格ですね。ボトルをワンタッチで装着できて、ボタンを押すだけで炭酸水ができあがるのは魅力。ねじ込まなくていいのが、こんなに便利だとは思いませんでした。

全自動でできあがった炭酸も強く感じますし、旧型のボトルも流用できて作った炭酸水を冷やしておけて良さそう。最新のE-TERRAへの買い替えに前向きになりました。しかし、愛用のGenesis v3が壊れそうな気配すらないのが問題です。

伊井タカシマ