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NTTとOptQC、光量子コンピュータで資本業務提携 100万量子ビット級へ
2026年8月3日 16:29
NTTとOptQCは、2030年度までに誤り耐性を備えた100万量子ビット級光量子コンピュータの実用化に向け、資本業務提携契約を締結した。提携により、NTTはOptQCへの出資を予定する。研究開発に加え、事業化、ユーザー企業とのユースケース開拓、サプライチェーン構築、社会実装までを見据えて連携を強化する。
光量子コンピュータは、光を情報の担い手として利用する量子コンピュータ。従来のコンピュータが電気信号を半導体プロセッサで処理するのに対し、光方式では光子数や偏光、振幅といった光の物理量を用いる。量子コンピュータは、量子力学の原理を利用することで、量子系のシミュレーションや素因数分解などの問題を高速に解けると期待されている。
実用化に向けては、計算中に生じる誤りを検出・訂正する「FTQC(Fault-Tolerant Quantum Computing)」の実現が重要になる。量子コンピュータはわずかなノイズでも計算結果が乱れる可能性があるため、誤り耐性を備えた信頼性の高い量子計算が求められる。
両社は、25年11月に光量子コンピュータの実現に向けた連携協定を締結し、100万量子ビット級システムに向けた検討を進めてきた。協定締結後、NTTは厚木研究開発センターに光量子コンピュータ研究開発拠点を設立。OptQCは、産業技術総合研究所の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)で、光量子コンピュータ1号機「MoQuren(モクレン)」の稼働を開始している。
今回、両社は27年度までの共同研究契約も締結。波長多重技術を活用した量子ビット数の拡大、誤り耐性を備えた光量子コンピュータの設計、100万量子ビット級システムアーキテクチャの設計に取り組み、必要なアーキテクチャと主要要素技術の設計完了を目指す。
提携では、NTTの光通信技術、ネットワーク、データセンター、量子情報処理技術、IOWN分野の知見と、OptQCの光量子コンピューティング技術を組み合わせる。国内外のユーザー企業や研究機関とも連携し、ユースケースの創出や社会実装を進める。
今後、26年度からユーザー企業や研究機関との共創を始め、27年度にサプライチェーン構築へ着手する。28年度には1万量子ビット級光量子コンピュータの実機を用いたPoCを開始し、30年度までに誤り耐性を備えた100万量子ビット級光量子コンピュータの実現を目指す。


