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ドコモ、自家消費型水力発電を活用した基地局

NTTドコモは、携帯電話基地局に自家消費型の水力発電を活用する実証実験を5月30日から開始する。'25年3月までに水力発電システムによって発電した電力の基地局への活用を目標とする。

国内初の取り組みで、熊本県立大学 島谷幸宏特別教授が開発した「Jet水車」と水力発電システムを用いて、基地局周辺の農業用水路などの水から発電した電力の基地局への活用をめざし、検証を進める。

ドコモでは、災害に強く、環境に優しい携帯電話基地局として「グリーン基地局」を2013年から導入している。現在286局のグリーン基地局を設置しているが、それらは主に太陽光発電を活用している。今回の水力発電活用は、太陽光パネルの設置が難しい基地局に向け、新たな再生可能エネルギーの活用をめざすものとなる。

水力発電システムでは、河川や農業用水路などの水から発電した電力を、基地局で使用できる規格の電力に変換する。電流や電圧、出力といった電力データや、水の流量・水圧などの水力データを取得し、ドコモが開発する基地局電力の監視制御を担うエネルギー・マネジメント・システム(EMS)基盤に各データの送信を行なう。EMS基盤では、水力発電システムから送信されたデータをもとに、発電量やCO2を可視化する。

Jet水車では、農地の用水路など、比較的少量の水を用いて発電可能で、数百W出力、小型、軽量、安価、3Dプリンタで量産可能といった特徴がある、

今回の実証実験では、水力発電システムで発電した電力を効率よく基地局に供給するための電源システム・回路トポロジーの最適化などを検証。その上で、水力発電システムの設置候補となる基地局の選定や発電設備の実装、評価のノウハウの習得などを目指す。

ドコモでは、「2030年カーボンニュートラル宣言」や「2040年ネットゼロ」の実現に向け、太陽光発電以外の再生可能エネルギーの活用を進め、水力発電システムの有効性を検証。'25年3月までに水力発電システムで発電した電力の基地局への活用を目標とする。