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品川駅西口の道路上空に駅前広場「ミチウエ&スクエア」

国道15号・品川駅西口駅前広場の将来の姿

国土交通省 関東地方整備局 東京国道事務所は、道路上空を活用した「国道15号品川駅西口駅前広場」の整備を進めている。施設の整備・管理運営を担う民間事業者の公募に向けて、事業内容、新たなモビリティ事業、人流・交通流のデータ活用、収益向上策等に関する意見を募集するマーケットサウンディングを実施する。

「ミチウエ&スクエア&品川」をコンセプトに、道路上空を活用した道・駅・まちをつなぐ駅前広場を整備する計画。多様なモビリティのシームレスな乗換を可能とし、人が主役の都市交通ターミナルを目指す。

ミチウエは、道路(ミチ)の上部空間(ウエ)を活用し、様々な交通モードの接続・乗り換え拠点となるよう整備。平常時は「交通・交流」の拠点、災害時は「交通・防災」の拠点として機能する。

様々な交通モードの接続・乗り換え拠点

スクエアは、屋根に守られた駅前空間。新しい「日本の顔」となるシンボリックな空間の創出を目指しており、サービス機能を備えた快適に過ごすことができる待合空間、周辺開発と連携した賑わい空間を整備する。

駅まち空間における一体的な都市のイメージ

コンセプトにある「品川」には、江戸時代から交通・情報・人や技術が集まり、時代のニーズに応えてきた「まちの履歴」を継承するという意図が込められており、武蔵野台地の地形や緑を活かした空間づくりを進める。また、脱炭素社会の実現に向けたGXの推進、MaaS、自動運転等の新技術の導⼊や人流・交通流のデータを活用した人が主役の都市交通ターミナルにより時代のニーズに応える。

BRTなどの低炭素道路交通システム

デッキ階では歩行者等のネットワークを構築し、将来的には新たなモビリティ(乗合型)の高輪ゲートウェイ駅方面や北品川方面へのネットワークを構築する。品川駅西口関連開発完了段階で、歩行者等や新たなモビリティ(乗合型)のモビリティネットワークが完成する。

地上階にはタクシー乗降場、バス乗降場、一般車乗降場、シェアサイクル等の乗降場を配置。交通モードは周辺開発と連携して配置することを想定している。

今回実施するマーケットサウンディングの結果は、今後予定している事業者公募の技術仕様等を作成する際の基礎的な資料等に活かす。