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三井住友カード、企業間決済でのカード利用新提案「パーチェスプラス」

三井住友カードは、Visaと協力し、2024年4月から企業向けに「三井住友カードパーチェスプラス」を提供開始する。企業間での決済におけるカード利用拡大に向けた取り組みを強化する。

三井住友カードパーチェスプラスは、上限金額・利用回数・利用期間・利用地域など、用途や条件をあらかじめ設定したカード番号を即時発番できる、非対面決済専用の企業間決済サービス(パーチェシングカード)。

カード番号を発行する際には、請求書番号やプロジェクト管理番号など、任意の付加情報を設定することも可能。これにより、調達や購買業務におけるガバナンス向上や業務効率化に役立てられるという。プラスチックカードは発行せず、非対面(オンライン)の取引専用の機能となる。対象は、Visaブランドの三井住友カードパーチェスプラスを発行した法人。

近年、企業間でもカードを利用した取引が増加しており、特に、広告宣伝費や材料費、オフィス機器購入費など、金額の大きな取引には「パーチェシングカード」が用いられている。一方、カードの利用限度額も高額に設定されている事が多く、従業員による予算を超過した利用や不正利用を防ぐ機能のニーズも高まっているのが現状という。

また企業において、取引日や金額などの決済データ以外にも、請求書番号やプロジェクト管理番号などの情報と併せて管理し、効率化を図りたいという要望も高まっているとする。

新たに開始する「三井住友カードパーチェスプラス」は、三井住友カードが発行する専用のパーチェシングカード番号(親番号)に紐づいた子番号として、利用制限を設定したバーチャルカード番号(VCN)を、導入企業が自ら取得し、利用できる仕組み。非対面決済用の購買用クレジットカード決済サービスとして展開する。

導入企業は専用のWebサービスでVCNを即時取得。VCNごとに、親番号の与信枠の範囲内で「上限金額」「利用回数」「利用期間」「利用地域」などの利用制限を設定できる。利用制限を付けたVCNを配布するため、予算超過利用や不正利用の防止にも役立つという。

また、導入企業はVCNを上限なく取得できるため、発注毎や費目毎にVCNを使い分け、専用のWebサービスでレポーティングされる決済データを用い、発注と請求の突合や会計仕訳を容易に行なえるようになるなど、業務効率化も図れる。