ニュース

Google検索、スパム・低品質サイトを4割削減へ

Googleは、検索エンジンのコアアルゴリズムをアップデートし、検索結果からスパムや低品質なサイトを排除する取り組みを3月に実施する。

Googleは検索結果のランキング表示のチューニングを2022年から行なっており、良好な結果が得られたとして、2024年3月のコアアップデートに反映させる。検索結果ページ(ランキング表示)の質の向上を図るほか、スパムポリシーを強化・改善して、低品質なスパムコンテンツを排除する。

低品質サイト、過剰なSEOサイトの排除

役に立たないWebサイトや、ユーザー体験が悪いサイト、人のためではなく検索エンジンのために最適化されたように感じられるサイトを、よりしっかり把握できるように、コアランキングシステムの一部が改良される。

この結果には、主に特定の検索クエリ(検索ワード)にマッチするように作成されたサイトも含まれる可能性があるとしている。

Googleの事前の評価によれば、アップデートの結果、検索結果におけるこうした低品質でオリジナリティのないコンテンツは、合計で約40%減少するとしている。

「答えているようで役に立たない」サイトはスパム

スパム対策システムやスパムポリシーもアップデートされ、反映が開始されている。以前より的を絞った対策を講じることもできるようになっているという。

まず、大規模なコンテンツ作成の手法については、以前のように自動化されているかどうかにかかわらず、ランキング結果を良くするために大規模コンテンツを作成するという“悪用行為”に焦点を合わせられるよう、スパムポリシーが強化された。

これにより、人気のある検索ワードに対して、「答えがあるように見せかけて、役立つコンテンツを提供できていないページ」のような、ほとんど価値のないコンテンツに対策を講じることができるようになるとしている。

スパムレビューをホストするサイトにも影響、運営者は要対応

検索結果で上位に表示されるような優れた評価を持つWebサイトに対し、レビューやコメント投稿欄などにスパムコンテンツを投稿・表示させて、スパムコンテンツを実質的に検索上位に表示させることを狙う、サイトの評判を悪用するケースでは、今後実施されるポリシー変更により、この質の低い投稿コンテンツがスパムとみなされる。

このポリシー変更は5月5日の実施が予告されている。Webサイトの運営者は投稿欄の監視を強化するなどの対応が必要となるため、ポリシー変更の2カ月前に公表した形。

期限切れドメインの悪用に対処

期限切れのドメインを購入して再利用し、古いサイトとつながりがあるように見せかけてスパムコンテンツを掲載する例が確認されている。低品質でスパムコンテンツだったり、検索順位を上げる目的で購入され再利用された期限切れドメインは、スパムとみなされるようになる。