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LINEヤフー、「文系デジタル人材」を育成 データ・AI人材教育を法人展開

LINEヤフーは、キラメックスと連携し、生成AIの業務活用法などが学べる「データ・AI 活用人材育成プログラム」を法人向けに提供開始した。この取り組みにより「文系デジタル人材」の育成を支援する。

生成AIやビッグデータに関する基礎的な知識や業務への活用方法、プログラミングスキルなど、未経験者や初心者でもITスキルを身に着けられる「AI活用アカデミア(通常版・短縮版)」「Web アプリケーション開発コース」「データ活用基礎コース」の計4つのコースを展開し、企業のニーズにあったコースを選択可能にする。

LINEヤフーはこれまで、社員向け・グループ企業向け・コンシューマ向けにリスキリングプログラムを展開してきたが、新たに法人向けの提供も開始する。IT技術を使いこなせる「文系デジタル人材」の育成を支援し、日本全体のリスキリング(学びなおし)を加速させていく。

経済産業省の調査では、2030年には最大で79万人のIT人材が不足と予測され、IT人材の育成や、学びなおし(リスキリング)が重視されている。都内のIT企業勤務の会社員への調査では、7割以上の人が「自身のキャリアにおいて、リスキリングが非常に必要・やや必要」と回答している一方、7割以上が「勤務先ではリスキリング支援を実施していない」と回答している。興味がある学習内容については、「プログラミング言語」(59.7%)、「AI・機械学習」(54.5%)、「データ分析」(48.1%)となっている。また生成AIへの興味も高い。

こうした環境のもと、LINEヤフーでは、グループ企業向けには企業内大学「LINE ヤフーアカデミア」によって、AIの活用方法を学べる「AI活用アカデミア」を提供。また、「LINE ヤフーテックアカデミー」では、「Web アプリケーション開発コース」を通じてプログラミング未経験者のITエンジニアへの転身を支援している。

また、社員向けには、ビッグデータの活用方法などを学べるデータ研修を提供している。今回これらを法人向けに展開していく。

「AI活用アカデミア」(通常版・短縮版)では、「AI基礎知識・最新技術紹介」や「生成 AI 活用・実践」など、基礎講座からワークショップまで計7回の講座を通じ、未経験でも生成 AI を業務に活用できるノウハウを習得できる。グループ企業内では、講義開始前と修了後で、受講者の「AI 基礎用語力」「AI 企画力」など7つのスコアがすべて向上(3.7倍)し、受講を通じて約700のAI活用企画が誕生したという。

「Web アプリケーション開発コース」では、LINE ヤフーで新卒エンジニアの育成を行なっている社員が、事業会社でWebエンジニアとして働くために必要なスキルを習得できる実践的なカリキュラムを用意する。