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関西私鉄連携のQR乗車券「スルッとクルット」 阪神・阪急・京阪など

スルッとQRtto導入事業者の1つである京阪電鉄

スルッとKANSAI協議会は、QRコードを活用したデジタル乗車券のサービスを2024年6月に開始する。協議会の加盟事業者のうち、Osaka Metro、大阪シティバス、近鉄、京阪、南海、阪急、阪神の7社で導入する。

スルッとKANSAI協議会は関西を中心に岡山、静岡を含めた60の鉄道・バス事業者で構成される協議会。代表的な提供サービスとしてICカード決済サービス「PiTaPa」がある。

'24年6月に開始するQRコード乗車券の名称を「スルッとQRtto(スルッとクルット)」に決定。開始時点では7社の導入だが、導入事業者の拡大を予定している。

スルッとQRttoは、協議会に加盟する鉄道・バス事業者が共通で利用することを前提に構築したサービスで、国内外の利用者自身のスマートフォンでQRコード乗車券を購入し、そのままチケットレスで電車やバス、観光施設等を利用できる。

阪神電鉄の改札イメージ
交通機関での利用イメージ
施設入場時の利用イメージ

サービス内容は、まずは現在磁気カードや磁気きっぷで発売している「企画乗車券」をQRコード化して発売予定。具体的な内容については決まり次第発表する。Osaka Metroと大阪シティバスは、1日乗車券等発売予定と発表している。

ネーミングコンセプトは「QR+くるっとまわる」。QRコードで、くるっと関西一円を楽しめるという、QRコード乗車券の高い利便性で様々なところへ出掛ける感覚を表している。

ブランドマーク・ロゴ

スルッとQRtto導入事業者7社のうち、近鉄と南海はすでにQRコード乗車券のサービスを提供している。

その他の鉄道事業者のQRコード乗車券対応改札機設置駅は、Osaka Metro、京阪、阪急は全駅、阪神は西代駅を除く全駅。京阪ではケーブル八幡宮口駅にも設置する。

乗車方法は、事前に購入したQRコード乗車券をスマートフォンなどで表示し、改札機の専用リーダーにタッチすることで、改札を通過して乗車できる。