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リコー、AIが路面状況調査から報告書作成まで行なう道路点検サービス

リコーは、従来の「リコー 路面モニタリングサービス」と同等の性能を維持しながら、より小型・軽量化し、利用者自身の車両で道路の路面状況を調査できる新計測装置を使った「リコー路面簡易点検支援サービス」を開発した。

2019年8月に開始した「リコー 路面モニタリングサービス」では、ステレオカメラで構成されるシステム搭載車として初めて性能確認試験に合格した車両で測定を行なっていた。今回は、より利便性を高めるための選択肢として、利用者自身の車両に搭載可能な可搬式計測装置を開発。これまでは複数台のステレオカメラが必要だったが、より小型・軽量化したステレオカメラ1台を搭載するだけで、従来の路面性状計測車両と同等の計測精度で路面点検が可能になった。

ステレオカメラを搭載した一般車両を使い、走行しながら路面の状態を撮影し、AIによる機械学習により分析。一般に道路の維持・管理の指標として利用される「ひび割れ率」「わだち掘れ量」「平たん性」の3項目を計測する。撮影から測定結果の算出、報告書の作成までを自動で実施し、道路インフラの維持・管理を効率化する。

使用する装置は、土木研究センターが実施する「2023年度路面性状自動測定装置の性能確認試験」のうち、「ひび割れ」「わだち掘れ」「平たん性」「距離」の項目の昼間試験に合格したもの(有効期限:2024年10月1日)。国土交通省が発行する「点検支援技術 性能カタログ」にも掲載されている。