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オカムラが新たな電動昇降デスク オフィス普及に本腰

オカムラは、オフィス向け電動昇降デスクの新製品「Swift Nex」(スイフト ネックス)を11月に発売する。価格は183,920円~。

2015年に発売した「Swift」の改良版で、オフィスワーカーの身体的・精神的な健康や、身体に合った労働環境を促進するのが目的。本製品以外でも、新たに展開するエグゼクティブ向けラインナップで電動昇降デスクを取り揃える。北欧やアメリカ、ドイツと比較して、まったく普及していない国内オフィスの電動昇降デスクについて、これら新製品で改めて訴求していく形になる。

「Swift Nex」は従来の「Swift」と比較して、構造体を見直し、細い脚をベースに天板の厚さを薄くして、広い足元空間を確保。ワゴンと併用することも可能になっている。

天板面にあった配線口をなくしてフルサイズで広く使えるようにしたのが特徴。電動昇降機能により、座り姿勢、立ち姿勢のどちらでも、利用者ひとりひとりにあった高さに調整できる。

オプションとしてクランプタイプで天板から浮き上がる「クランプコンセント」を用意。天板裏面に設置する大容量配線トレーや、カールコード電源タップ、バックパネルなどもラインナップされる。

Swift Nex
手前が「Swift Nex」、写真奥は旧型の「Swift」
天板裏面は大容量配線トレーなどを設置可能

エグゼクティブも働き方を変革「パラダイム」

オカムラは新製品群を11月6日に発表、一部は11月に発売する。2024年を中心に展開するこれらの製品は、同社ショールームで開催する「オカムラグランドフェア 2024」で紹介される。

2024年はエグゼクティブ(役員、管理職)向けのオフィス家具「パラダイム」も発売する。これは、エグゼクティブへのアンケートを基に、従業員との一体感を高めたり、新たな働き方へのシフトをサポートしたりするコンセプトになっている。コミュニケーションを重視した場所には、圧迫感の少ない、片持ちの電動昇降デスクを提案。L字型デスクにも電動昇降タイプが設定される。

片持ちの電動昇降デスク
こちらもL字型デスク部分は電動昇降タイプ
役員エリアを含むフロアのレイアウト例

また従来の、プライバシーを重視した個室中心のレイアウトを見直し、個室は小型にしながら、従業員とのコミュニケーションがとりやすい空間を設けたり、ビデオ会議向けのテーブルを用意したり、通常の執務エリアとの堺にラウンジエリアを設けてコミュニケーションを促すといった提案を行なっている。

作業しやすい“距離”を意識したワークテーブル

オカムラは、2021年以降、オフィス向け家具のシリーズとして、「ワークキャリアー」「ワークヴィラ」を展開してきたが、2024年はその間を埋めるような「ワークアイル」を追加する。

ワークアイルは複数人が作業できるデスク・テーブルを中心とした製品群で、“パーソナルスペース”の概念をヒントに、共同作業や相談がしやすい距離、あるいは個人作業しやすい距離といった、距離感を意識したデザインが特徴。

正方形や長方形のスタンダード型に加えて、2名の距離が共同作業向きの0.9m、個人作業向きの1.8mなど異なる組み合わせを実現する、豆型など異型のラウンドテーブルも用意。座席に応じて距離を調整できることで、人とのつながりや偶発的なコミュニケーションを生む場所を目指したという。

またユニークなやぐら型アッパーフレームと照明が付いたテーブルもラインナップ。場を囲む一体感が高まるデザインとしている。

テレキューブは電話ボックスタイプや車椅子対応タイプが登場

このほかオフィスをはじめ公共施設などにも提供されているワークブース「テレキューブ」は、第3世代にあたる現行の「Cタイプ」に品揃えを追加する。

低床仕様でスロープとスライドドアを組み合わせた、車椅子対応の「ユニバーサルタイプ」のほか、短時間の利用を想定した電話ボックスのようなサイズの「フォンブースタイプ」、より長時間の利用を想定し、ソファなどの代わりにワークチェアを設置できる「シ-ティングレイアウト」を加える。

ユニバーサルタイプ
ユニバーサルタイプは低床仕様でスロープを組み合わせた。出入りしやすいスライドドア
短時間利用を想定するフォンブースタイプ
長時間利用を想定するシーティングレイアウト

さらに自治体や店舗で相談窓口としての利用を想定した製品「両面ドアタイプ」も加える。これは、オープンなカウンターで隣の人に内容を聞かれたくないといった、プライバシーに配慮した製品で、顧客用と職員用の出入り口が分けられているのも特徴。

オフィスは「イノベーションの舞台」

コロナ禍を経て、在宅作業やビデオ会議を組み合わせたハイブリッドワークが一定の浸透をみせていることで、オカムラなどオフィス家具のメーカーは、オフィスはより創造・共創的な作業を行なう場所と位置づけている。

一方、足元では従業員の出社率が上昇傾向にある企業も多いとし、未だ最適なバランスを求めて、オフィスの改装を検討する企業は多いという。加えて都心では大型のオフィスビルの建築も盛んで、古いオフィスビルから最新の考え方を取り入れたオフィスフロアへの移転や、それにともなうオフィス家具の需要は依然として旺盛な時期が続くと見込んでいる。

オカムラ 代表取締役 社長執行役員の中村雅行氏
オカムラ 執行役員 オフィス環境事業本部 マーケティング本部長の眞田弘行氏
オカムラグランドフェア 2024のコンセプト
オカムラグランドフェア 2024のフロアマップ