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Roblox、PS5に対応へ 新機能コネクトも

ゲーミングプラットフォームのRoblox(ロブロックス)は、2023年開発者会議(RDC 2023)を開催。新たにPlayStation 4/5に対応するなど、今後の展開について発表した。

アバターの作成と公開をスムーズに行なえるよう、今年度中に新ツールを公開。新しいメッシュとテクスチャAPIにより、クリエーターがバーチャル空間内のアイテムの形状や寸法を変更したり、テクスチャを変更したりできるようになる。バーチャル空間から出なくともアバターをカスタマイズ可能で、まずはアバター自体のカスタマイズ(そばかすの追加や顎の形の変更)が可能になる。その後アバターアイテム、衣装、リアクションがバーチャル空間で作成可能になる。APIは今後数カ月以内に公開される。

アバターの作成は、OBJファイルやFBXファイルに加え、標準的なgLTFファイルのインポートにも対応。表情やリアクション、重ね着した衣装を装着するとプレビューできる。今年後半には、モデルのリグ作成、スキニング、ケージング、セグメント化のプロセスを自動化する機械学習(ML)駆動ツールもリリース予定。

写真とテキストプロンプトからアバターを作成する機能も搭載。これまでクリエイターが数日から一週間かけたような作業が数分で完了するという。

アバターの表情を表現する機能も拡張。表情だけでなく手のジェスチャーや上半身の動きなど、よりリアルなアバターの動きを可能にする新しい機械学習技術も開発していく。近い将来、アバターはその人の表情を瞬きの速度まで正確に反映できるようになる。

体験を共有しながら通話できる「Robloxコネクト」

Robloxの友達リストにある人に本名を使って通話し、バーチャル空間内のキャンプファイヤーのそばで一緒に座ったり、滝のそばに立ったりと没入感あふれる共有空間に移動して身振り手振りと顔の表情でニュアンスを伝えながら会話を楽しめる機能で、今年後半に提供開始予定。カメラさえあれば、モーショントラッカーなど追加の機材を使わずにスマホやノートPCでモーションキャプチャが可能になる機能を提供する。

Robloxコネクトはオープンソース化され、クリエイターが自由にコミュニケーションを体験できる場とする。

Robloxは、7月にMeta Questへの対応を開始し、最初の5日間でオープンベータ版のダウンロード数は100万回を超えたという。9月末にはMeta Questに正式対応する予定。また、10月にはPlayStation 4/5への対応も発表されている。

生成AIでクリエイターを支援

会話型AI「アシスタント(Assistant)」も発表。今年後半にRoblox Studioとクリエーターハブで利用できるようになり、来年には、クリエーターも利用できるようになる予定。既存の生成AIの活用を基盤としており、初心者や経験の浅いクリエーターが参入する障壁を下げると同時に、実績のあるクリエーターが面倒な反復作業を自動化し、迅速に作品の規模を拡大できるようにする。

その他、クリエイターが多様な収益手段で利益を得られるよう、自作のバーチャル空間でのサブスクや、本人確認書類が確認済なプレミアム会員、マーケットプレイス機能の強化などが盛り込まれる予定。