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みずほ、ATM利用限度額引き下げ 特殊詐欺防止

みずほ銀行は、特殊詐欺被害防止を目的に、ICキャッシュカードのATM利用限度額を引き下げる。

特殊詐欺が多発している社会情勢を受け、顧客が安心してキャッシュカードなどを利用できる環境にするための取り組み。10月を目途に、ICキャッシュカードにおけるIC取引時の1日あたりのATM利用限度額を引き下げる。

IC取引を対象に、引出が変更前の100万円から変更後50万円に、振込・振替が200万円から100万円に引き下げられる。あらかじめ設定されているIC取引変更前のATM利用限度額から利用限度額を変更している場合は対象外。また、IC取引に対応していないATMでは、磁気取引の利用限度額が適用される。生体認証取引および磁気(MS)ストライプキャッシュカードは変更対象外。

変更日については、決まり次第、みずほ銀行Webサイト、店頭ポスター、チラシ等で告知する。変更日以降も、現在のATM利用限度額での取引の継続を希望する場合は、みずほ銀行の店舗で継続の手続きが必要。

そのほか、キャッシュカードを使用したATMの取引状況(引出、振込・振替等の取引状況)等を総合的にみて、一部の顧客については、ATM利用限度額をあらかじめ設定されている限度額よりもさらに引き下げる場合がある。警察庁からの要請も踏まえた対応だという。

みずほ銀行では特殊詐欺等犯罪対策として、ATM利用限度額引き下げのほか、AI導入による取引内容のモニタリング強化、携帯電話で通話しながらATMを操作している際の声かけ、還付金詐欺等の特殊詐欺への注意喚起を目的としたATM音声ポップの設置数拡大等に取り組む。