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転売チケットのトラブル増加。仲介サイトやSNSに注意

国民生活センターは、転売チケットの購入トラブルが増えていることから注意喚起を行なった。転売仲介サイトやSNSを利用してトラブルにあう事例が目立つという。

好きなアーティストやグループ(=推し)を応援することは“推し活”といわれ、若い世代ではコンサートやライブなどのイベントにお金をかける人の割合が高くなっている。

全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)が集計しているチケット転売に関する相談数も増加しており、'21年4月が35件だったのに対し'22年5月は204件あったという。なおこの数字は、消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。

相談事例は、「転売仲介サイトと気づかず、高額なライブチケットを購入してしまった」「転売仲介サイトで購入したチケットでは入場できないことにあとから気づいた」「SNSで知り合った個人にライブチケット代金を振り込んだ後、連絡が取れなくなった」など。

相談事例からみる特徴と問題点は、検索結果の上部に表示された転売仲介サイトの広告を公式チケット販売サイトと誤認してしまう、転売仲介サイトであることがわかりやすく表示されていない、チケットの残り枚数や制限時間のカウントダウンが表示され、購入を急かされるといったものがある。

国民生活センターでは消費者に対して、チケットは公式の販売サイトから購入するほか、転売仲介サイトを利用する場合は購入するチケットの転売が禁止されていないか確認するようアドバイスしている。

また、不安に思った場合やトラブルが生じた場合はすぐに最寄りの消費生活センター等へ相談するよう呼びかけている。最寄りの消費生活センター等を紹介してくれる電話番号は「188」で、全国共通となる。