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貯金額の1%を推しチームの支援金に。みんなの銀行×北島康介のTFK

みんなの銀行 永吉 健一副頭取(左)、ISL Japan 代表取締役 北島康介氏(中央)、みんなの銀行 横田 浩二頭取(右)

みんなの銀行は、目的別の貯蓄機能「Box」を使って、チームを応援できる「みんなのCheer Box」を開発し、6日から提供開始した。貯蓄額の1%を、応援したいチームにみんなの銀行が活動支援金として届けるもので、第1弾として、国際競泳リーグ(ISL)で戦うプロ競泳チーム「Tokyo Frog Kings(TFK)」を応援する「TFK Cheer Box」がスタートした。

みんなの銀行は、目的ごとにアプリ上で専用貯蓄口座を作れる「Box」機能を提供している。「みんなのCheer Box」は、このBox機を活用し、特定の条件で作成した「みんなのCheer Box」の預金残高に応じて、みんなの銀行から対象チームに活動支援金を送ることで、「預金」が「応援」に変わるというもの。預金をしているだけで、1%をチームに支援できる。

期間は9月6日から2022年3月31日までで、対象口座(Box)の計算期間における日次末残の平均×1%(1円未満切り捨て)を、みんなの銀行から活動支援金としてTFKに届ける。上限は500万円。500万円の達成のためには、TFK Cheer Boxの預金が合計5億円を達成する必要がある。

Tokyo Frog Kings(TFK)応援用「みんなのCheer Box」は、みんなの銀行アプリで「TFK」の3文字を含む名前をつけたBoxを作成し、さらに、応募期間終了時点で、Boxに10,000円以上の残高があること、紹介ページからエントリーすることが条件となる。TFKは支援の見返りとして、グッズのプレゼントなどの企画を予定している。

TFKの文字がついたBoxを作成

銀行に「コミュニティ」を

ISLは、2019年に創設された競泳の国際プロリーグ。世界トップの選手がチーム対戦方式で戦い、2021年シーズンはヨーロッパ、北アメリカ、アジアから全10チームが出場する。

Tokyo Frog Kings(東京フロッグキングス)は、2020年シーズンからISLに参入したアジア初のプロ競泳チームで、アテネ五輪・北京五輪の競泳金メダリスト・北島康介氏がゼネラルマネージャーを務める。2020年東京五輪で200m・400m個人メドレーの2冠を達成した大橋悠依選手らがが所属している。

北島康介氏は、「ISLでは新たなリーグで毎年ルールも変わるが、競技水泳とは違うチーム戦で新しいエンターテインメントになっている。水泳ファンだけでなく、新しいエンターテインメントとして多くの人に見てもらいたい」とし、新たなチャレンジとしてのみんなの銀行とのパートナーシップを強調した。

みんなの銀行は、ミレニアル世代やZ世代など若者を中心に展開しているが、WebマーケティングやSNSでの集客になっている。新しいスポーツを起点に、新規の口座開設や預金残高獲得、利用促進を図っていく考え。なお、9月5日時点の口座開設は10万9,000件。

金銭的な支援だけであれば、みんなの銀行の「送金」機能でも実現できるが、「Cheer Box」は、チームとの“つながり”を意識して設計したという。

みんなの銀行 永吉健一副頭取は、「“投げ銭”や寄付では、都度アクションが必要になる。金銭的な支援だけでなく、ファンがチームのためにお金を貯めると、その溜まった金額がチームのためになる。ワンタイムの支援とは違った楽しみがあると考えた。ユーザーにとっては、手数料もかからず、預金利息を享受しながら、チームを支援できるというのは新しい取り組みだと考えている。また、みんなの銀行のサービスに、金融にコミュニティの要素を入れたいと考えていた。ISLというチームを応援するというのはまさに『コミュニティ』で、その新しい仕組みを一緒に作っていけると考えた」とCheer Boxの狙いについて説明した。