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無印良品、コオロギをパウダー状にして練りこんだ「コオロギせんべい」

良品計画は、「コオロギせんべい」を無印良品のネットストアにて、20日より先行販売する。価格は190円。

良品計画では、今後の世界の急激な人口増による食糧確保と環境問題を考えるきっかけ作りのため、徳島大学と協業し、コオロギを食材とするための取り組みを開始。徳島大学からは食用コオロギの実用化に向けた研究成果を、良品計画からは商品開発プロセスを共有し、おいしく食べられる昆虫食の開発を進めてきた。

コオロギせんべいは、徳島大学の研究をベースに量産された「フタホシコオロギ」という熱帯性コオロギをパウダー状にして、せんべいに練りこみ商品化したもの。素材の味を生かすため余計な原料を使わず、シンプルな配合とした。エビに近い香ばしい風味だという。

コオロギを食用とするメリットとして、たんぱく質やカルシウム、鉄分を多く含むという「栄養価の高さ」、生育する際の温室効果ガス排出量、必要な水やエサの量が少ないとされる「環境負荷の少なさ」、飼育しやすく安定して生産できるという「生産効率」の3つを挙げている。

アレルギー物質については、えびやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれているため、えびやカニのアレルギーのある人には注意を呼びかけている。