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エース、骨盤に合わせて動くビジネスリュック。負荷・摩耗・蒸れを軽減

エースは、歩行時の骨盤の動きに合わせて腰パッドが可動する「ランバームービングシステム」を搭載したビジネスリュック「EVL-3.5LP」を5月上旬に発売する。2サイズのラインアップで、価格は29,000円と30,000円。

ランバームービングシステムは、肩こりや腰痛の要因となる肩の負荷軽減のため開発された新構造。

ランバームービングシステム

従来より肩の負荷を軽減する構造として、荷重を腰に分散する腰パッドがあるが、固定式腰パッドでは荷重を常に適切な位置で支えることが困難だったという。その理由は、歩行時の骨盤は周期的な回旋・傾斜運動を行なっており、動きに合わせて胸郭と骨盤の相対位置が変化するため。

ランバームービングシステムでは、骨盤の動きに合わせて腰パッドが三軸方向に可動。荷重を動的に支える。歩行サイクルを通じた両肩の荷重は、背面がフラットなリュックに比べて可動式ランバーパッドでは平均13.7%軽減。荷重のピークで15.5%軽減するとしている。

また、腰との接地面がズレが生じないよう骨盤の動きに合わせて腰パッドが可動するため、往復摩擦を抑えられ生地の摩耗量が94.4%軽減。さらに、出っ張った背中と腰のパッドによってリュックと背中の間に空気の通り道が確保され、背部の放熱性が20.5%向上するという。

なお、両肩の荷重と摩耗量はリュック重量6kgの場合。蒸れはサーマルマネキンを用いた熱量計測結果。

エースでは、ランバームービングシステムの効果を測定するための計測装置から開発。外部協力を得てロボットハンドの指などに使われている触覚センサを応用し、身体接触部分の荷重を包括的に計測できるウェアラブルセンサを開発した。測定装置の開発期間は1年6カ月。

サイズは、品番「62018」が32×45×16cm(縦×横×マチ幅)、「62019」が 33×47×17cm。素材はコーデュラバリスティックナイロン、カラーはブラック。価格は62018が29,000円、62019が30,000円。販売は、直営店・オンラインストア、および全国の百貨店・専門店。

(左)62018、(右)62019