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JR横浜駅直結の「JR横浜タワー」5月30日開業

JR東日本は、横浜駅西口で開発を進めている「JR横浜タワー」を5月30日、「JR横浜鶴屋町ビル」を6月5日にグランドオープンする。

26階建ての「JR横浜タワー」。オフィスや屋上広場など

JR横浜タワーは商業ゾーンを構成する「NEWoMan横浜(1階から10階)」「CIAL横浜(地下3階から地下1階)」「T・ジョイ 横浜(8階から10階)」のすべてが5月30日に開業する。12階から26階はオフィスフロア。地下3階地上26階建て。延床面積は約98,000m2

JR横浜タワー 断面図

神奈川初のドルビーシネマが「T・ジョイ横浜」に

同日より、横浜駅周辺の回遊性を高める近隣各所との接続や、待ち合わせ、憩いの場となる複数のオープンスペース、官民連携した観光案内所、横浜駅周辺総合防災センターといった施設も使用開始する。

4層吹き抜けのアトリウムを起点に、JR横浜タワーと近隣各所を繋ぎ、回遊性を高める歩行者ネットワークを構築する。主な経路は、鉄道駅の東急東横線、みなとみらい線改札口前(地下2階)。近隣施設の相鉄ジョイナス(地下1階から地上3階)、横浜モアーズ前(地下1階)。鶴屋町方面(きた西口広場)など。また、JR線中央北コンコースから地下1階に繋がる新たな改札として「シァル改札」を設置する。

アトリウムの2階にはライブやトークショーなどのイベントが行なえる約100m2のライブステージを整備。また、2階から4階はコンコースやステージ、駅を出入りする電車を見下ろせる「街のラウンジ」として利用できるという。壁面には約5×9mの超大型ビジョンを設置し、プロモーションで利用するほか、ステージでのイベントとも連動する。

アトリウム

2階にはさらに、横浜市が観光案内所を設置。ラウンジと一体で利用することで、ゆったり情報を集め、その場で行き先を相談できる。外国人観光客にも対応し、日本政府観光局が認定する制度の「カテゴリー3」の案内所となり、常時英語を含めた3カ国語以上での案内を実施する。

観光案内所

3階では、横浜市が横浜駅周辺総合防災センターを開設。施設規模は約200m2。大規模災害発生時には、横浜市の災害対策本部やJR横浜タワーの防災センターと連携し、横浜駅周辺の混乱防止や来街者の安全確保のための活動拠点となるほか、JR横浜タワーの館内スペースを利用し、滞留者1万人、帰宅困難者3,000人の受け入れ態勢を整備。なお、防災センターは、平時には防災に関する会議や訓練などに利用する。

12階には屋上広場「うみそらデッキ」を展開。ベンチ、テーブル、カウンターなどを配置し、憩いの場とするほか、桜や紅葉などの木々を植え、環境に優しいまちづくりを行なうとしている。広場のアイコンとして「YOKOHAMA」の文字を象ったオブジェを設置し、横浜駅の新たなシンボルとなる場所を目指す。

屋上広場「うみそらデッキ」

オフィスフロアは4月以降順次稼働。12階、13階には、働き方の変化に対応したワークスペース「STATION SWITCH」を設置。法人や個人を対象とした会員制の個室、ブース席、ラウンジ席などを設ける。

12階 ラウンジ

JR横浜鶴屋町ビルは6月開業。保育所と駐車場は4月から

JR横浜鶴屋町ビルでは、1階から3階の商業施設「CIAL横浜ANNEX」、3階から9階の宿泊特化型ホテル「JR東日本ホテルメッツ 横浜」が6月5日にグランドオープン。同日より、2階から3階のフィットネスクラブ「ジェクサー・フィットネス&スパ 横浜」では、利用客向け内覧会を開始し、6月17日より開業する。CIAL横浜ANNEXの一部店舗では、グランドオープン前の先行営業も予定している。

JR横浜鶴屋町ビル 北側外観

なお、4月1日に保育所(3階)が開所。4月中旬には駐車場・駐輪場「JR横浜パーキング」(4階から9階)が営業開始する。JR横浜鶴屋町ビルは地上9階建て。延床面積は31,500m2

配置図
断面図