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花粉シーズン襲来。東京、東海、中国、四国で飛散開始

日本気象協会は14日、全国・都道府県別の2019年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第4報)を発表した。また、詳細な情報を「2019年春の花粉総飛散量 予測資料」として販売する。

2月4日には中国、四国や東海の一部で、11日には東京都でも飛散開始が確認され、花粉シーズンがスタートしている。飛散開始日は1cm2あたり1個以上のスギ花粉を2日連続で観測した場合の最初の日を指す。

西日本や東日本の地点でも2月下旬から3月上旬にかけて飛散開始が見込まれる。2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でもスギ花粉の飛散が始まるとしている。

2019年春の花粉飛散量は例年比でみると、東北から近畿でやや多い地方が多く、中国地方では多い見込み。四国は例年並みで、九州は例年並みか多めと見込まれる。北海道は例年を下回るとしている。

一方で前シーズンと比較すると、北海道から関東甲信、東海にかけては少ない傾向だが、北陸では多いか、やや多い見込み。秋田県では前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンと比べて「非常に多い」予測。

各地域の2019年シーズン花粉飛散量

前シーズンの花粉の飛散量は、全国的に例年より多く、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散するシーズンとなった(例年比約4.9倍、2017年シーズン比約4倍の飛散量)。

今シーズンの予測に向けた花芽調査では、ヒノキの花芽の数が前シーズンほど多くないため、今年のヒノキ花粉の飛散量は前シーズンより少ないと予測されている。

スギ花粉飛散のピークは、福岡では2月下旬から3月上旬、広島・大阪では3月上旬、高松・名古屋では3月上旬から中旬。東京のピークは3月上旬から4月上旬となり、多く飛ぶ期間が長くなると予測されている。金沢と仙台では3月中旬から下旬にピークを迎えるとしている。

ヒノキ花粉のピークは、福岡では3月下旬から4月上旬、広島・大阪では4月上旬、東京、高松、名古屋では4月上旬から中旬の見込み。金沢と仙台では4月を中心にヒノキ花粉が飛散するが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないという。