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日本郵便がドローンでの輸送を開始。国交省が日本で初めて目視外飛行を承認

日本郵便は、ドローン(小型無人航空機)を用いた郵便局間輸送を開始する。運行開始日は11月7日。飛行区間は小高郵便局(福島県南相馬市)~浪江郵便局(福島県双葉郡浪江町)間の約9km。

ドローン(提供:日本郵便)

日本郵便は、国土交通省が9月に改正した「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」に基づき、10月26日に、日本で初めて補助者を配置せずにドローンを目視外飛行させる承認を得た。

また、福島県、南相馬市および浪江町は「福島ロボットテストフィールド」および「福島浜通りロボット実証区域」を整備するなど、無人航空機の自由度の高い飛行の受け入れを進めており、運行に当たって県、市、町の協力を得ているという。

飛行経路図(地図出典:国土地理院地図を日本郵便で編集)

飛行予定日は11月7日以降の毎月第2、第3週の火曜日から木曜日。時間帯は9時から16時の間で、1日最大2往復。積載重量は2kg以内としている。

飛行高度は地面から60m以下、飛行速度は時速約54km以下。

国土交通省・航空局では、9月に航空法に基づく飛行の許可承認の審査要領を改正し、無人航空機が目視外飛行を補助者なしで行なうために必要な機体性能や飛行経路下の安全対策等の要件を定めた。

目視外飛行とは、操縦者が機体を視認できない範囲を飛行させること。この場合、原則として、飛行経路下に補助者を配置し、周辺への第三者の立ち入りや機体の状態等を監視させることが必要。9月の審査要領改正により補助者なしで行なうための要件が明確化された。