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閑散期の貸切バスドライバーが繁忙期の地域でサポート勤務。ドライバー不足解消へ

国土交通省は、閑散期のドライバーが繁忙期の事業者を一定期間サポートする、貸切バスサポートドライバー活用の実証実験を実施。サポートドライバー活用ルールを策定することで、ドライバー不足の解消による生産性の向上、長時間労働の是正による労働環境の改善を図る。

ドライバーが兼業する地域

実証実験では、全国7事業者(4ペア)の事業者間で、ドライバーに対して一定期間の事業者をまたいだ兼業を認め、繁忙期でドライバーが不足している事業者において、閑散期の事業者のドライバーを雇用。サポートドライバーとして運転業務をサポートする。なお兼業をするドライバーは本人の希望により募る。

実施するのは以下の業者。「→」は一方向の兼業、「←→」は相互兼業を意味する。
(1)はるかぜツアー(新潟県新潟市)→振内交通(北海道苫小牧市)
(2)白馬アルプスホテル(長野県北安曇郡小谷村)→いりおもて観光(沖縄県八重山郡竹富町)
(3)日の丸自動車興業(東京都足立区ほか)←→明星観光バス(京都府京都市ほか)
(4)日の丸自動車興業(東京都足立区ほか)←→中央交通バス(大阪府八尾市ほか)

例えば(2)においては、12月14日から22日の期間、雇用元が長野県のサポートドライバーが兼業先の沖縄県にて、国内旅行客の西表島周遊観光における運送業務を行なう。

実施期間は12月14日から2019年2月28日。実証実験により、全国各地へ取り組みを広げていくための課題や実現可能性を検証するとしている。