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| 【大胆でセクシーでキュートで…ちょっとズレてるけどある意味完璧な女かも度数】
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女性の本質が見えるのは、、魅力が魔力に変わるとき!
ジュエル(宝石)を甘くみてはいけない。人工的に磨きをかけて、いくつものカットを施した宝石は、人生を誤った方向へ導く魔力を含んだ光りを放つのだ。
『ジュエルに気をつけろ!』の主人公であるジュエルは、自分の理想とする家を手に入れるためなら、手段を選ばない女性だ。目的のためなら、自分の美貌を利用することなど容易いこと、他人を騙していることすら気にもとめずに突き進んでいく。獲物となる良質な物件を持っている男性に近づき、彼女が悩ましく見つめれば、地位も名誉も捨てて人生を転がり落ち、命まで落としても厭わないと思わせてしまう。まさに悪魔のような女である。
それなのに陰湿な印象を全く感じさせないのは、彼女の一途な思いは、あくまでも理想の家を手に入れることであって、男性に対してのものではないからだ。だからこそ騙されていることに全く気づかない男性たちの姿にも悲壮感がない。悪魔に魂を売った方がよっぽどましな気もするが、それでも彼女は、セクシーでキュートで魅力的な女性と楽しく過ごす夢を叶えてくれる存在なのだ。
しかし、映画を観た後は、彼女の本当の姿を知ることになるだろう。その魅力的な外見だけでは理解できない心の傷が魔力となって乱反射していることを知ってしまうからだ。自身では何の力も発しないが、周りからの光りを集めて乱反射するする宝石のようなジュエル。そんなジュエルのような女性が男たちを奔走する作品をセレクトしてみた。女性の魔力に翻弄されたい人はもちろん、御免被りたい人にも観てもらいたい作品ばかりだ。 |
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| ■筆者より |
伊藤義子
“女は愛嬌”と言われて育った者にとって、美しい女性の生態に興味を持つのは当然です。なぜなら、その美貌を活かす術を盗んでみたい欲望に駆られるから。しかし、彼女たちへの観察眼は同性であるが故に辛口。そんな視点で美女たちが登場する映画を観てしまうクセを持つ自称「辛口・美女ウォッチャー」が、“美女・悪女・魔女”をテーマにセレクトした作品群です。どんな美女たち、悪女たちが登場しているのか、ぜひ皆さんの目で確認してみてください。
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