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カラー版Palmついに発表

 米国時間の2月22日。かねてよりウワサのカラー版PalmであるPalm IIIcがついに発表された。


■ カラー液晶搭載、クレードル充電のPalm IIIc

米Palm社 Palm IIIc
Palm OS 3.5、カラー液晶を搭載したPalmがついに発表された。メモリも8MBに増強され、リチウムイオン充電池が採用されている。北米直販価格449ドル
(画像提供:Palm Inc.)

 今回発表されたのは、カラー版であるPalmIII cの他に、従来のPalm IIIxのメモリを8MBにしたPalm IIIxe、折り畳み式キーボード、ケース類などである。

 中でも目玉は、TFTカラー液晶を使ったPalm IIIc。解像度は変わらないが、256色の表示で、電池は、リチウムイオン充電池となった。このためか、若干縦長になった。具体的には、1センチ程度なのだが、プロポーション的に大きく違っているような印象を受ける。横幅が僅かに小さくなっている(0.03インチ=約0.8ミリ)ことも影響しているのかもしれない。重量は、約23グラム程度増えており、この範囲であれば、従来機種とほとんど変わらない感じである。

 筐体の色は、従来のPalm IIIxのグレーからもう少し黒みがかった色になっている。また、Graffiti領域も背景色が黒となり、全体的に黒いという感じ。ボタン類は、写真で見る限り、従来のものと同じものだが、少し奥まっている(ように見える)。また、上下スクロールボタンは、シーソー型から2つのボタンに分離している。

 さて、気になる電池寿命だが、このPalm IIIcは、リチウムイオン充電池内蔵となったため、従来機種との直接比較は難しい。Palm ComputingのWWWサイトによると、2週間以上となっている。アルカリ単四電池2本を使うPalm IIIxは、2カ月以上、小型サイズで同じくリチウムイオン充電池を使うPalm Vxが1カ月となっているので、それらに比べるとかなり短い。

 充電は、Palm Vなどと同じくクレードルで行なう方式であるため、毎日Hotsyncするような使い方であれば、大きくは問題にならないような気もするが、こればっかりは、使ってみないことにはわからない。なお、オプションとして、充電器単体(Recharger Kit)とDC電源(自動車など)からの充電が可能になるAuto/Air Recharger Kitが用意される。対応航空機などは具体的には書かれていないが、American Airなどが採用しているDC供給方式に対応するようなものではないかと思われる。もし、飛行機で充電ができるなら、長時間のフライトでも安心してPalmを使い続けることができる。
 メモリは、8MBで、フラッシュROMは2MB、CPUのクロックは20MHzとなっている。



■OSはPalm OS 3.5に

 OSには、新しいPalm OS 3.5を搭載しており、カラー対応のほか、HotSyncが高速化され、内蔵アプリケーションも多少強化されたようである。たとえば、DateBookでは、予定とToDoを同時に表示することが可能になっている。

 また、従来、プライベート項目は、項目自体を隠すことしかできなかったが、内容を見せないようにマスクして表示することもできるようになった。これだと、予定表で、項目名はマスクされていて見えないが、いつ予定が入っているのかがわかるようになった(従来と同じく存在そのものを隠すことも可能らしい)。

 アドレス帳で項目をコピーすることもできるようになった。これは、同じような項目を作るのに便利そう。なお、現在発売中のPalmVxなどもPalmOS 3.5にアップデートされる模様(PalmVxのページの記載がPalm OS 3.5になっている)。また、コマンドストロークという操作(たぶん、下から右上に向かう斜め線のグラフティ)で、その場面に応じたツールバーが表示されるようになった。

 公式サイトではないが、オランダのユーザーグループのサイトには、画面写真などがあり、おおよその雰囲気を見ることができる。

 Palm IIIxeは、Palm IIIxのメモリを8MBにした強化版。Webの写真を見る限り、液晶部分も色が違ってみえるので、良くなっているのかもしれない。Palm IIIxの後継のように思われる。

 また、周辺装置としては、折り畳み式キーボードが用意されることになった。形状からは、以前紹介したThink OutsideのStowawayキーボードと同じものと思われる。



■国内販売は?

 さて、気になる日本語版だが、おそらくPalm OS 3.5の日本語対応などは完了していると思われる。というのはUSのPalm ComputingのDeveloper Zoneに“Palm OS software 3.5 in Japanese....”という文章があるからだ。

 このPalm IIIcの発売元なのだが、3comからPalm Computingが分離するとなると、当然、日本でも3Com Japanから現在Palmを担当している部署が、その日本法人として活動しはじめることになるだろう。ただし、3Com Japanは、現在Palmシリーズ本体は販売しておらず、周辺機器などを扱っているのみ。しかし、Palm Computingの日本法人が独立したら、本体の販売なども手がける必要があるのではないかと思える。3com Japanの公式見解としては「未定」ということだか……。

 もちろん、日本IBMも、対応してWorkPad新製品を出すことにはなると思う。こちらも、問い合わせたところ、「未定」とのこと。

◎関連URL
米Palm Computingのホームページ
http://www.palm.com/

Palmちょっといいもの:Cool Colors

クリア、レッド、ライム、ブルー、オレンジなど豊富なカラーバリエーションから選べる

 世の中、スケルトン、トランスルーセントが大流行である。スケ物という呼び方もあるようだが、たしかに、透明だとカッコよく見えるのもたしか。このCool Colorsは、国内で簡単に手に入るPalm III、Workpad用の「透明ケース」である。色は、全部で5色。消費者が誤認するといけないので、名前は出さないが、某有名パソコンと色揃えが似ている。

 製品は、筐体(ケース)のみ。前面と背面の2つに分かれたケースと説明書が入っているだけ。組み込みには、ドライバが必要だが、Palm IIIやWorkPadに使われているネジは小さいので、俗に言う「時計ドライバー」というやつがいる。匡体の変更は簡単だが、コツがいくつか。ネジを締めすぎると、タッチパネル部分によけいな圧力がかかって、操作がうまくできなくなることがある。また、ネジを堅く締めると、ドライバーが滑って、ネジの頭をつぶしてしまう可能性が高くなるので、ネジ締めは程々に。

 ケース表面はツヤツヤしており、同じ透明でもVisorのような透明感はない。どちらかというと、子供のオモチャ的な感じになる。これは、これで、楽しいのだが、高級感を追求する人には、ちょっと不満かも。
 単色もいいが、複数買って、表と裏で色を変えるのも楽しそう。あるいは、色を塗ったり、部品を付けたりなどの改造用のケースとして使うという手もあるか。

・発売元:デバイスネット
・価格:インプレスダイレクトで5,680円で販売中

◎関連URL
WorkPad製品情報(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html
Palm Computingのホームページ
http://www.palm-japan.com/home.html

(塩田紳ニ)
2000/02/25


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