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英語版Palmシリーズを日本語化する その1

 Palmシリーズのオリジナルの開発元は、米国のPalm Computing(現時点では3Comの一部門)で、現在日本アイ・ビー・エムが販売しているのは、そのOEM版(の日本語版)である。当然、米国にはPalm ComputingのオリジナルのPalmシリーズがある。こちらは、いわば「英語版」である。Palmシリーズは、日本アイ・ビー・エムから日本語版であるWorkPadが販売開始される前は、「J-OS」と呼ばれるソフトによって、英語版を日本語化して使うのが普通だった。その作業にはデスクトップマシンが必要なため、一般のユーザーにとってはちょっと敷居が高かったことも事実。国内で現在のようにWorkPadが話題になるのも、日本語化されたがゆえである。

 そんなわけで今回は、英語版を日本語化して使うPalmの世界について話すことにする。


■山田達司氏とJ-OS

Palm画面
J-OSを使うには、HackMasterが必要

 英語版Palmシリーズの日本語化は、ユーザーの手によって行なわれた。山田達司氏をはじめとするさまざまな人の努力により、日本語化が行なわれたわけだ。同様に日本語化が行なわれたプラットフォームとしてHPの95/100/200LXシリーズがあり、Palmシリーズの日本語化にあたっては、その成果物である恵梨沙フォントが使われた。これは、LXユーザーによる8x8ドットのビットマップフォントである。

 もう1つの要素は、HackMasterと呼ばれるプログラムである。これは、システムに対するフック(プログラムモジュールをシステムに組み込むところ)を管理するためのソフトで、現在でもさまざまなソフトで利用されるものだ。

 山田氏のJ-OSは、WorkPad日本語版が登場するまでは、日本のPalmユーザー必須のソフトであった。J-OSのおかげで、国内でもWindows CE登場以前に、Palmユーザーが増え、また、さまざまな国産ソフトが作られることにもなった。J-OSは、最終的にはパッケージ化され、WorkPad 30J登場以前にも、ヨドバシカメラなどカメラ量販店でも英語版Palm機とともに販売され、さらに多くのユーザーを生んだ。

 WorkPad日本語版が登場した現在、J-OSはもう不要なのか? というとそうではない。まず、現在でも米国のPalmシリーズ最新機種相当の日本語OS版が登場するのにはだいぶ時差がある。たとえば、現在米国ではPalm VxやPalm IIIeといった新機種が登場しているが、これらの日本語版はまだ存在しない。また、米国のベンチャー、HandSpringによるPalm OS搭載機「Visor」の出荷も米国で始まったが、Visor日本語版の発売予定は2000年春となっている。

 これらの新しい機種でもJ-OSを利用すれば、ちゃんと日本語が使えるようになるのである。いまや、インターネットを使って海外製品のオンラインショッピングが簡単に行なえる時代である。だから、これらの新しい機種も簡単に手に入るのである(もっとも、Visorは米国に住所を持たないと購入できないようだが……)。そして、J-OSを使うことで、なんの遜色もなく、日本語の表示と入力ができるようになるのだ。


■ Palmの日本語化

Palm画面
J-OSの初期設定画面
Palm画面
標準アプリケーションの日本語化にはローカライザーを使う
Palm画面
J-OSとローカライザーを利用すれば、英語版のアプリケーションで日本語の表示・編集が可能になる

 英語を前提に作られたPalmシリーズを日本語化することは、簡単なことではなく、Pilot以来、長い時間をかけてJ-OSは改良されてきた。また、さまざまなソフトが開発され、Palmシリーズ全体で日本語環境が充実してきたのである。ここでは、日本語化の仕組みについて簡単に話をしておこう。

 英語版Palmシリーズで日本語を使う場合、以下の3つの点を解決する必要がある。

(1)Palm/Pilot(Palm-OS)での日本語の表示と入力
(2)Palm Desktopでの日本語の扱い
(3)各種Palmwareでの日本語の扱い

 このうち、J-OSは、(1)と標準のアプリケーションの日本語化(つまり(3)の一部)を行なう。このJ-OSには、J-OS本体以外に漢字フォント、かな漢変換辞書などが含まれている。

 標準アプリケーションの日本語化には、「ローカライザー」と呼ばれる仕組みを使う。これは、Palm OS上のアプリケーションのリソース(ダイアログボックスや表示メッセージなどをまとめたもの)を置き換えることで、英語版として作られたアプリケーションを日本語化する仕組みである。

 このローカライザーも、基本機能はJ-OSに組み込まれており、各種のPalmware個々に対応する「ローカライザー」ファイルをインストールすることで、さまざまなアプリケーションで日本語表示などが可能になる。ただし、ローカライザーは、アプリケーションのアルゴリズムを変更するものではないので、2バイト文字の扱いで問題が生じるソフトウェアも存在する。また、一部のメッセージが多少化けることもある。なお、Palm OS自体が日本語化されているWorkPadでも、ローカライザーを使うことは可能である。このためには、Localize HACKをHackMasterと共に利用する。

 一部の著名Palmwareは、国内のユーザーの活動により、日本語対応が行なわれたものもある。開発側からすれば、ローカライザーとして作られたリソースファイルを使うことで、非日本語プログラマの最大の問題である日本語メッセージの問題をクリアすることができるからだ。


Palm Desktop
日本語化パッチを使って日本語対応させた、英語版Palm Desktop

 さて、もう1つ必要なのは、Palm Desktopの日本語化である。これも、各バージョンに応じた「日本語化パッチ」が公開されており、それらを使うことで、英語版のPalm Desktopで日本語の表示が可能になるのである。

 いままで国内では、海外の新しいハードやソフトを使うのに、メーカーなどによる「日本語化」を待たねばならなかった。特にシステムソフトウェアがROMに固定されるPDAは、日本語化が行なわれず、国内では未発売のままということもあった。しかし、Palmシリーズでは、J-OSのおかげで、米国の最新ハードウェアをほとんどタイムラグなしに、日本語環境で利用可能なのである。

 さて、次回は、実際にJ-OSを使って日本語化を行なう作業などについて解説することにする。


◎関連URL
山田達司氏のホームページ(J-OS/Localizer Hack)
http://www.tt.rim.or.jp/~tatsushi/
HackMaster
http://www.muchy.com/review/hackmaster.html

WorkPad製品情報(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html
PalmComputingのホームページ
http://www.palm-japan.com/home.html

Palm ちょっといいもの 「Multipen」


 最近の文具メーカーは、PDA関連製品も手がけている。たとえば、ボールペンのクロスは、先端がボールペンではなく、PDA用のプラスティックになったDigital Writerという製品を出しているし、国内では以前紹介したパイロットも「ぺんとぴあ」を販売している。 

 ここで紹介するのは、製図用具などで有名なロットリングのペンである。金属製でメカニカルな感じといい、持った重量感といい、六角形とエッジのシャープさといい、なかなかに理工系の物欲を刺激するもの。写真は、Newtonというシリーズのトリオペン(3種の芯――ボールペン2色+シャープペン――を切り替えて使えるもの。米国ではMultipenと呼んでいるようだが)シルバータイプである。このシリーズには、他に色が黒、グラファイトなどもあるが、やはり、シルバーが一番カッコイイ(と思う)。重量感は持っているだけで、その存在感を感じるし、ヤワなペンケースなど、突き破ってしまう。いざとなれば、これで暴漢に反撃することも可能だ(そんなやつはいねぇよ)。

 最初から、PDA用の芯が入っているものには、トリオペン・インプットという製品があるが、そのPDA用の芯のみが交換用(入力ペン替芯)として入手可能である。なので、Newtonトリオペンの元々付いているボールペンのどちらか(シャープペンのほうは構造が違うので交換できない)を交換すれば、PDA兼筆記用具に早変わりである。

 なお、ペン軸の前のほう(指で握る部分)に滑り止めのギザギザが付いた物は、旧タイプ(2年ぐらい前に置き換わった)であり、こっちでもPDAペン化は可能。ただし、Newtonというシリーズには、ボールペンのみ、万年筆のみというもあるので、購入時にはお間違えのないよう。製図用具などを扱う大きな文具店で入手可能だと思う。筆者は、銀座の伊藤屋でこのPDA用のペン先を購入した。

(塩田紳ニ)
1999/11/18


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