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【編集部ピックアップ】EDIX東京、ハイフレックス授業に最適な4KのAI自動追尾リモートカメラ

――第12回教育総合展「EDIX東京」展示会場レポート②

2021年5月12日から14日の3日間で開催された、第12回教育総合展「EDIX東京」(主催:リード エグジビジョン ジャパン株式会社)。展示会場では、1人1台環境に活かせるデジタル教材や授業支援ツール、プログラミング教材など、さまざまなソリューションやICT機器が展示された。

本稿では編集部ピックアップとして、アバー・インフォーメーションのAI自動追尾リモートカメラを紹介しよう。YouTubeチャンネルを持つ現役教師、青山学院中等部の安藤昇氏の動画を交えてレポートする。

アバー・インフォメーションのブース

教室で対面授業をしながら、簡単にオンライン配信を実現

大学や専門学校などを中心に、同じ内容の授業を対面とオンラインで同時に実施するハイフレックス型授業が広がっている。教師は教室にいて対面で授業を行ない、その様子をオンラインで配信。学生は自分の状況に合わせて対面授業かオンライン授業のどちらかを選べる。コロナ禍で教室内の密を避けるために、こうした授業形態を導入する教育機関が増えているのだ。

こうした授業で役立つ製品のひとつが、アバー・インフォーメーションのAI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」と自動追尾PTZウェブカメラ「DL30」だ。

AI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」は、4K高画質、12倍光学ズームを搭載。動画でも安藤氏が実演しているように、教員の動きに合わせてスムーズに自動追尾し、ディレイもなく映像をライブ配信できる。AIによる人体検知機能を活用し、プレゼンターモードやゾーンモードでの自動追尾も可能だ。

また 自動追尾PTZウェブカメラ「DL30」もFull HD、1080p、12倍光学ズームを搭載。専用アプリ「 CaptureShare 」を使用したライブストリーミング配信もサポートしている。

安藤氏がブース内を動き回っても自動でスムーズに追尾する

このような自動追尾カメラを教室に設置しておけば、わざわざPCやカメラを操作する手間もない。準備にかかる時間もなく、すぐに対面授業が始められ、教師は黒板の前を自由に動きながら授業を行なうことができる。また、教室以外の場所で学ぶ学生にとっても、高画質で教室の様子が見られる環境は重要だ。動画のクオリティに敏感な学生の学習意欲を維持する意味でも、今後さらに需要が高まるツールだろう。

AI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」(写真左)、自動追尾PTZウェブカメラ「DL30」(写真右)
安藤 昇(青山学院中等部講師)

青山学院中等部講師。日本大学理工学部物理学科卒。Microsoft Innovative Educator Fellow2020-21に認定。数学・情報を教える傍ら剣道部、放送部を全国大会上位入賞に導く。塾や大手教育機関のプログラミングカリキュラムを担当するほか、BS日テレ及びネット番組Huluにて配信中のプログラミング教育番組(全52回)の講師を務める。YouTubeチャンネル「教育版マインクラフト」では小学生向けに優しいプログラミング入門を配信し人気を博している。

神谷加代

こどもとIT副編集長。「教育×IT」をテーマに教育分野におけるIT活用やプログラミング教育、EdTech関連の話題を多数取材。著書に『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く』(共著、インプレス)、『マインクラフトで身につく5つの力』(共著、学研プラス)など。