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2011年8月22日

手軽にノートパソコンの音をアップグレード!
超小型USB DAC「DN-USBDAC ZY」で楽しんでみた

 

上海問屋が取り扱う多数の製品から、注目の一品を紹介するこのコーナー。今回は、超小型で持ち運びも手軽にできる、USB DAC(再生専用サウンドユニット)を紹介したい。手ごろな価格ながら、パソコンから聴ける音楽のグレードを上げてくれる、音楽好きには便利で楽しい製品である。

手のひらサイズの超小型で 出力端子はヘッドホンのみの割り切り仕様

「DN-USBDAC ZY」の本体。天面には通称である「iVol」が描かれている。ケースは金属素材で、非常に丈夫だ
本体底面。溝が彫られた加工がなされており、高級感がある。一見するとヒートシンクのようにも見えるが、動作中でも発熱はない

ここ最近、上海問屋が力を入れているのがオーディオ関連のアクセサリ。中でもラインナップが増えているジャンルの一つが、USB DACだ。

DACとは、デジタル信号をアナログ信号に変換するオーディオ機器のこと。乱暴な解説になるが、パソコン本体に内蔵されているサウンド機能を再生専用にして、単体の機材にしたものと考えてよい。つまりUSB DACとは、USBで接続するサウンド再生ユニットというわけだ。

パソコンに内蔵されているサウンド機能と比べたメリットは、音質の面で有利なこと。たとえば、パソコン内蔵のサウンド機能の場合、完成度の低い機種では、音を出していないときに雑音が聞こえることがあるが、USB DACではまずこういったことはない。

USB DACは上海問屋が力を入れており、いくつかの機種が用意されているが、今回紹介するDN-USBDAC ZYは、USB DACの中でももっともシンプルでありながら、音質を重視した設計のユニークな製品だ。

最大の特徴は、手のひらサイズという、凄く小さな本体サイズ。寸法は幅4.2cm×奥行き3.6cm×厚さ2cmと非常に小さく、重量も34gと軽い。さらに電源はUSBバスパワー方式。つまりUSB経由で供給できるため、気軽に使える。

なお電源スイッチや音量調整などはない。電源は使わないときは接続を外して対処し、音量調整はパソコン側で対処するという仕様だ。さらに出力端子も非常にシンプルで、USBのほかにはヘッドホン端子しかない。形状はステレオミニプラグなのでアンプ内蔵スピーカーなども接続可能だが、基本的にはヘッドホン専用と考えてよい。

付属USBケーブルの端子と大きさを比べたところ。本体がどれだけ小さいかは、このあたりから予想ができるだろう ヘッドホン端子は側面に用意されている。スレテオミニプラグ・金メッキ仕様だ 入力と電源を兼ねたUSB端子。こちらはminiB端子仕様だ。動作を示す赤色LEDも取り付けられている
通知領域のスピーカーアイコンで「再生デバイス」を選択すると、この画面が表示される。中央のリストから「スピーカー USB オーディオ デバイス」をクリックし、続いて右下の「規定値に設定」をクリックする
すると「USB オーディオ デバイス」の下に「規定のデバイス」と表示される。これでUSB DACから音が出るようになる

なおこのモデルは、サポート等が通常の商品とは異なる上級者向け製品「上海道場」シリーズとして販売されているため、マニュアルが付属せず、製品保証は初期不良のみ2週間となっている。

本機のみならず、USB接続のDACやサウンド機器から音を出すには、実は接続しただけではダメで、若干の設定が必要になる。ここで改めて、Windows 7での設定方法を紹介しておこう。

まずは、本機を接続してドライバのインストールを終了を待つ。ドライバはWindowsの内蔵ドライバが使えるので、インストール作業などは不要だ。

ドライバが準備できたら、通知領域のスピーカーアイコン(ボリューム調整用アイコン)を右クリックし、「再生デバイス」を選択する。すると「サウンド」画面が表示されるので、リストの「スピーカー USB オーディオ デバイス」(または「スピーカー USB Audio DAC」」)をクリックし、続いて「規定値に設定」をクリックすればよい。これで本機から音が出るようになる。

音のクリアさと迫力に優れる
ノートパソコンと組み合わせたい

本体と付属品一覧。約20cmと短いUSBケーブルに加えて、巾着タイプの携帯ポーチが付く。こうした点からも、ノートパソコンと組み合わせての使用を意識していることがわかる

実際に使ってみて感じたのは、音のクリアさ。オーディオ雑誌風の表現でいうと「透明感のある音」だ。細かな雑音が取れて、すっきりとした印象になる。とくにラジオのアナウンスなどは非常に聞きやすくなり、長時間聴いても疲れない。

また、ジャズボーカルやポップスといった曲でも、声がクリアになる効果があり、同時により迫力の増した音になる。イメージからすると「クリア」と「迫力がある」は両立しない感じがするが、実は実力のあるDACなどでは、これが両立できるのだ。また、高い音から低い音までがバランス良く出るため、クラシックやジャズでも迫力が増す。

まとめると、クリアで聴いていて楽しくなるタイプの音だ。組み合わせるヘッドホンはできれば高級な方がよいが、ボーカルなどのクリアさは、ある程度の品質のヘッドホンであれば十分に感じられるだろう。またその迫力は、本体の小ささをまったく感じさせない凄みがある。

そして便利なのが、USBバスパワーで本体も小さいので、音楽を聴きたいと思ったときにいつでも、気軽に使えるという点。とくにノートパソコンと組み合わせて、一緒に持ち運ぶと、屋外で作業をする際などのBGMを気持ちよく聴ける。

本機は、いい音を楽しく・簡単に聴けるという点においては、上海問屋が扱うオーディオ関連商品でも屈指の実力を持ったモデルだ。先述したように上海道場ブランド製品の制限はあるが、実際の使い方はそこまで難しいものではない。

ノートパソコンとの相性がよいが、デスクトップパソコンでもヘッドホンで音楽を聴くのが中心というユーザーであれば、十分にオススメできる機種だ。

■上海道場【初段】
超小型 手のひらサイズ USB DAC デジタルオーディオコンバーター
DN-USBDAC ZY 製品情報

http://www.donya.jp/item/20242.html

 

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