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2011年12月28日

手軽にパソコンに写真を取り込める
ポータブルなミニスキャナで遊んでみた

 

上海問屋の取り扱う多数の製品の中から、注目の一品を紹介するこのコーナー。今回は、パソコンに写真や文書を簡単・気軽に取り込める、USB接続ポータブルミニスキャナ「DN-MS801」を紹介したい。超小型なので、気になった写真などを見つけた場合でも、気軽に持ち出してサッとスキャンできる、小気味いい製品だ。

雑誌などの画像をパソコンに気軽に取り込める

パソコンを使えるようになってくると、雑誌などで気になる情報を見たときに「これをパソコンに溜めておくと便利なのでは……」と思うことが出てくる。

とくに最近は「Evernote」に代表される、便利なデジタルスクラップブック的サービスが登場している。こういったサービスにいろいろな情報を溜め込んでおくと、必要なときにスマートフォンなどでも取り出せるため、大きく活用範囲が広がる。そしてなんといっても、紙の情報をデータ化してパソコンに保存すると、場所を取らないという大きなメリットがある。

雑誌の情報をパソコンで取り込む場合、デジカメで撮影するという手もあるが、書類などはけっこう明るさ調整(露出)やピント合わせが面倒だ。

外箱のデザインはかなり凝ったもの。キャッチコピーである「Scan Almost Anything」(ほとんどの物はスキャンできる)がユニークだ

そうしたときに便利なのが、コピー機のように、画像や文書データをPCに取り込める「イメージスキャナ」だ。最近ではプリンタ(複合機)を買うとほぼ標準で搭載されているから、普段から使っているという方も多いかもしれない。

今回紹介するのは、雑誌やパンフレットなどのちょっとしたスキャンに便利な、超小型のイメージスキャナだ。

特徴はなんといっても本体の小ささ。長さ91×奥行き20×厚さ27.5mm。だいたい大人の人差し指2本分程度なのだ。そして重さも41.5gと軽く、接続もUSBケーブル1本だけでOKなので、パソコンさえあればパッと繋いでサッと使えるのだ。

本体と付属品一覧。ドライバ+ソフトウェアのCD(中央)に簡易マニュアル(右)だけと、シンプルだ これが本体。ケーブル側にはボタンが組み込まれており、これを推しながら本体を動かすとスキャンができるという仕組みだ iPod Touchと大きさを比較してみると、長さはかなり近い。イメージスキャナとしては間違いなく超小型と呼べる

操作は非常にシンプル
非サポートながら文字認識機能も

実際の使い方も、本体に負けず劣らずシンプル。付属ソフトウェアをインストールすると、画面上部に6つのボタンを備えたウィンドウが表示される。この中から山の写真が描かれたボタンをクリックし、スキャナ本体を画面に表示された向きに動かせば作業完了だ。

使用時はこのように、人差し指でボタンを押さえながら本体を動かすと作業しやすい 裏面にはイメージセンサーとローラーが取り付けられている。下にあるのは保護用のフタだ。スキャン前には手動で外す必要がある
専用ソフトを起動すると、スキャン時に本体を動かす方向も表示される。この方向に移動しないとスキャンができないため、移動方向に合わせて本体を置かなければならない(左 or上)。たとえばCD表面をスキャンしようと思ったら、あらかじめ本体を左端に置く必要がある(右 or 下)
付属CD表面をスキャンした結果。曲がりの補正は別途処理する必要があるが、色の再現性は悪くない印象だ

さて、気になる品質だが、これがいい意味で予想外に良好だ。本体付属CDの表面をスキャンしてみた画像を掲載するが、黒の締まりなども良好で、色にじみなどもほとんど見られない。公称のスキャン解像度は300dpiだが、スキャン後のデータを確認しても、たしかにそのレベルの解像度はあると思われる。これならば、雑誌記事の保存用などでは十分実用になるだろう。

さらに、スキャン後の待ち時間もかなり短い。PCの性能にもよるが、本体を動かし終わってから2秒以内には結果が表示される。公称の最高スキャン速度は1.6~2秒とされているが、これより若干速い印象だ。

また、非サポートではあるが、Microsoft Wordがインストールされているパソコンでは、日本語のOCR(文字認識)機能も使える。設定は、歯車のアイコン(設定)からSystem Languageで「日本語」を選択し、「OCR」タブ→認識言語の一覧で「Japanese」を選択、「保存」をクリックすればよい。

続いてメインウィンドウの「OCR」ボタンをクリックしてスキャン作業をすれば、認識された文書がWordに転送される。この認識精度も意外なまでに高く、雑誌などであれば少ない修正で使える文書を出力してくれる。

付属ソフトの日本語OCR機能も試してみた。まずは雑誌をスキャンして…… 次に「プリプロセス画像」ボタンを押すと、白黒画像化など、OCR処理に適した画像に加工される Microsoft WordでOCR処理後のデータを表示した状態。フォントの大きさなどは調整が必要だが、読み取り精度はいい意味で意外なほど高い

欠点としては、取り込み可能な領域が小さい点が挙げられる。スキャンできる範囲は、最大でも幅54mm×長さ120mmに制限されるのだ。とくに幅が54mmというのは、実際に測ってみるとかなり狭い。この点は購入前にチェックしておく必要があるだろう。

しかしこうした欠点も、コストパフォーマンスの高さで相殺して余りある。というのも価格は3,999円(税込・送料別)と、イメージスキャナとしては非常に安価だからだ。気軽に使えて、性能もしっかりした製品としては、非常にお買い得感が高い。「雑誌などのちょっとしたデータを取り込みたいけれど、スキャナは高くて……」と思っていた方も、この価格であれば手が出せるはずだ。

USB接続 ポータブルミニスキャナ
DN-MS8010 製品情報

http://www.donya.jp/item/20610.html#cat

 

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