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2015年2月20日

映画みたいな「ゴロゴロ撮影」を自宅で実現、3千円で買えるカメラ用移動台車を使ってみた

 

 


今回は「ムービングカメラドリー DN-10096」

 「カメラが台車に乗り、横に移動しながら撮影」という風景は、「いかにも映画撮影」というイメージだが、そんな撮影が自分でもできる製品が上海問屋から登場した。

 それが今回紹介する「ムービングカメラドリー DN-10096」。価格は税込3,085円だ。

カメラを乗せて移動する4輪台車
汎用アームやセルフィー棒と組み合わせて使用

 前述したような映画撮影時に使うのが「カメラドリー」と呼ばれる台車だが、今回の製品は、それを徹底的にシンプル化したもの。

 「カメラを載せられる4輪の台車」といった構造で、車輪もレールなどを使わない普通のもの。台車を移動させるためのスティックやカメラ用の雲台も付属しないので、別途カメラ用汎用アーム DN-10274でカメラをマウントしたり、ハンディ一脚 DN-11725を取り付けて制御棒にする、といった工夫をしたほうがいいだろう。

 用途は、「パンやズームをスムーズにする」のがメイン。カメラを載せた4輪のドリーを動かせば、ムリな姿勢をせずとも上下のブレも少なく動画を撮ることができるし、パンさせる場合にも便利。スマホやデジタル一眼レフで動画を撮ることが多い人にちょうどいいアイテムだ。特に、赤ちゃんや動物などを動画で撮ろうとするとき、無理な姿勢をせずに済むのがありがたい。

普通の一脚とライトスタンド用のアイテムを取り付けた状態 α7+Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSまでなら強引に載せられるが、雲台はけっこうしっかりしたものにしないといろいろと不安が
CP+2015のOLYMPUSブースでも、本製品に似たドリーを見かけたが、使い方の基本は写真の通りだ

 さて、製品本体を見てみると、カメラの底部にある三脚ネジ(メス)が3カ所にあり、そこに上記の汎用アームやセルフィー用スティックを取り付けられる。すでに一脚やライトスタンド用の小物をもっているのであれば、それも流用可能なので、まずはムービングカメラドリー DN-10096のみで考えられる人も多いだろう。

 ドリーの4輪はそれぞれ柔らかめのタイヤを履いており、多少の凹凸があるところでも衝撃を吸収してくれるほか、底面のネジを締めることで車輪を固定し、特定方向に動かすだけに制限することも可能だ。シンプルだが必要な要素はしっかりと詰まっているので、目的が明瞭であるほど、コストパフォーマンスの良さに気がつくハズ。

 そのほか、撮影以外の用途だとローラースケートのように靴下にセットして、ボトムズごっこなども実現するが、不意に車輪のロックが外れるため、あまりオススメできない。木箱用のローラーとしても使用できる可能性はあるので、このあたりはDIY精神で(笑。閃き次第で、異なる用途に耐えるアイテムになるかもしれない。

本体底面 底面にはネジと目印があり、特定の角度に固定することもできる
やわらかめのタイヤを履いているため、ある程度の衝撃を吸収する

スマホの手ぶれ補正と組み合わせる手も

 さて、様々なグッズと組み合わせることで、様々な使い方ができるこの製品だが、上海問屋から届いたのは無慈悲にもムービングカメラドリー DN-10096のみ(笑。「これは挑戦!」ということで、やや強引に一脚と余り物の雲台などをセットしてみた。室内のテストでは、振動もしっかり吸収しており、上下することもなく、またiPhone 6であれば電子式手ぶれ補正で楽勝コースだったので、舗装の荒い道路でチェックしてみた。

舗装の荒い道で使用してみた動画。走行音をモロに拾ってしまっているが、衝撃をけっこう吸収しているのがわかる。室内の場合、フローリングであれば走行音もほとんど生じないため、編集しない動画をこれで撮影しても良さそうだ。

 簡易的なものだが、自宅で赤ちゃんやペットをキレイに、かつ楽な姿勢で録画したいのであればアリな製品。本体自体の耐荷重は約8kgまでとなっているため、ふたつ用意して小型PCケースの脚としての運用方法も視野に入ってくるだろう。動画用の製品だが、それ以外でも何かしらに使えそうだと判断したのであれば、幸いだ。

カメラ用台車 ムービング カメラドリー (小型4輪タイプ) DN-10096
http://www.donya.jp/item/25936.html

 

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