いつモノコト

1.5万円のハイコスパタブレット「BMAX I8 Plus」を買ってみた!

自宅で動画視聴などサブ用途で使っていたタブレットが故障してしまい、新しいものを探していたところ発見したのがBMAXというメーカーのAndroidタブレット「I8 Plus」。Amazonで約15,000円という価格だったので購入してみたところ、意外とちゃんと使えるタブレットでした。

昨今は端末の価格がどんどん上がり、有名メーカーの新品は気軽に買える値段ではなくなってきました。筆者のサブとしての使い方のように、「ベッド脇に置きっぱなしで寝しなに使うだけ」といった用途だとあまり高いものを買うのももったいない気もします。

少し前までは1万円を切るようなAndroidタブレットもちらほらあったのですが、現在はほとんど見かけなくなりました。そんな中でも買いやすい本機の実力はどのようなものなのでしょうか?

6.1インチのスマホとのサイズ比較
しっかりした箱に入っていました

Googleのサービスも使える!

BMAXは今回初めて知ったブランドですが、Webサイトによると中国広州のメーカーで、2019年に設立されたそうです。タブレット以外にもノートPCやミニPCも手掛けており、日本での販売実績もそれなりにあるようだったのでポチることにした次第です。

ホーム画面はほとんどカスタマイズできないので、別のホームアプリに変えるのも良さそう

まずOSですが、なんとAndroid 16を搭載しています。Androidの最新版は26年登場の17ですが、タブレットでの採用はまだ本家GoogleやBlackviewなどごく一部。

そうしたなか、この価格でAndroid 16が使えるのはありがたいところで、ひとまず長く使えそうなポイントにはなります。

そして中国メーカーの格安タブレット、いわゆる“中華パッド”で心配なのがGoogleのサービスがきちんと使えるかという点でしょう。そこも問題ありませんでした。

公式のアプリストアである「Google Play」も最初から入っており、試したところではGoogle Chromeはもとより、Gmail、Google カレンダー、Google ドライブ、Google フォト、Google ニュース、Google マップ、Gemini、Gemini Notebook、YouTubeなどが使えました。

Google Chrome
Google ニュース
Gemini

ただし低価格タブレットでは珍しくありませんが、コンパスのセンサーは非搭載のようです。そのため、Google マップで方位に合わせた回転などはできませんでした。

パズル系ゲーム程度は楽しめる

端末の初回のセットアップですが、Googleアカウントを登録して行なう一般的なAndroid端末と同じやり方です。そのため、上記のアプリも普段使っているGoogleアカウントと同期されてすぐに使い始められました。

セキュリティ面では、アプリの安全性をチェックする「Playプロテクト」やデバイスとアカウントを保護する「高度な保護機能」にも対応していました。

Playプロテクトも利用可能
Android 16から搭載された「高度な保護機能」も対応

YouTubeの動画視聴も含めてアプリの動作もモッサリ感はなく、まあまあ快適に使えるという印象です。筆者はあまり重いゲームはしませんが、「スイカゲーム」や3Dタイプでも「ハローキティ マーチマッチ」程度のパズルゲームは遊べるレベルでした。

2Dのスイカゲームは余裕の動作
3Dタイプのハローキティ マーチマッチは最高画質設定でもなんとかプレイできるレベル

AnTuTuベンチマーク(V11.1.5)を実行してみたところ、総合スコアは約36万点。格安機なりのスコアではありますが、1万円台のタブレットとしては悪くない結果でしょう。

AnTuTuベンチマーク(V11.1.5)の結果

メモリは4GBと少なめですが、ストレージを使うことで+20GB分を拡張できる仮想メモリ機能が使えます。ストレージは128GBでサブ端末としては十分ではないでしょうか。microSDカードも使用可能です。

仮想メモリの容量はユーザーが設定可能
上面USB Type-C端子の横にmicroSDカードスロットがありました

思ったほどドットは目立たず

本機のスクリーンは8.7インチでちょうどよいサイズ感です。ただし注意したいのが解像度で、1,340×800と中高級品に比べるとドットが少ないのが格安タブレットならではの部分。

YouTubeを再生したところ

高解像度タイプに比べると少し荒くは見えるのですが、使っているうちにさほど気にならなくはなりました。慣れてしまえばマンガや電子書籍も楽しめることと思います。

Amazon Kindleアプリで電子書籍を表示したところ
マンガもドットはさほど気になりませんでした(出典:第一集:「いなげやの話 他」川尻こだまのただれた生活、Kindle版)

ちなみにリフレッシュレートは最大90Hzに設定できるので、画面はスルスル動く感じです。

IPSパネルということで視野角も十分。寝る前など照明を落とした部屋で使うときは輝度をかなり落としますが、眩しくない明るさまで十分下げられます。輝度の自動調整機能は無く、このあたりもコストダウンの跡が見られます。

スピーカーはステレオで、1つの短辺に2つのスピーカーが付いています。つまり、縦位置で持った際にステレオで聞ける配置です。音質は中音域が張っていて人の声は聞きやすいものの、音楽では低音があまり出ていませんでした。

スピーカーは下面両端に搭載

音質を向上させるならBluetoothスピーカーの接続がおすすめで、筆者も外付けスピーカーに繋いで音を出しています。また3.5mmのイヤホン端子も搭載しているので、そちらを使うのもよいでしょう。

タブレットでも無くなりつつあるイヤホン端子ですが、しっかり搭載されています

Wi-Fiは5GHz帯も使えるのでスピードで困ることはない状況。なお、本機はWi-Fi専用でSIMカードは使えません。

付属のACアダプターは10Wと小さなものでした。試しに65WのACアダプターを繋いでテストしたところ、最大15W前後で充電できました。この数字は今となっては遅いのですが、すぐに充電できる屋内使用に限れば実用上問題なさそうです。

65WのACアダプターから充電したときの電力

カメラはフロントが5MP、リアが13MPの2つ。今のスマホと比べるとあまりきれいな画質ではありませんでしたが、今回の用途上はQRコードの読み取り程度ができればOKといったところでしょうか。

アウトカメラも1つのみ

顔認証対応もスリープ復帰は電源ボタンのみ

外装はアルミ製でサラサラした質感です。指紋が付きにくいのは良い点です。継ぎ目なども段差はなく、ビルドクォリティもしっかりしていました。

カラーはこのライトグリーンの1色のみ。総じて安っぽい感じは受けず、爽やかな色と相まってデザインにも満足しています。

ロゴマークは中華パッド味があります

本体サイズは実測で約126✕213mm、厚みは約8.5mm。重さは355gと記載されていましたが、実測で333gでした。持ってもさほど重量を感じるほどではありません。

使っていて気になったのは、スリープ画面からの復帰が画面のタップではできない点でしょうか。復帰のたびに電源ボタンを押さなければならないのが多少面倒ではありました。

その後ロック画面が出れば、顔認証でロックの解除が可能です。ただ指紋センサーは非搭載で、他にはスワイプ、パターン、PIN、パスワードでのロック解除となります。

書籍リーダーや子供用としても

有名ブランドのタブレットを見てみると、アップルで最も安価な「iPad」が74,800円、中国ブランドでは人気のシャオミでも一番安いのは「REDMI Pad 2 9.7」の24,980円となっています。

一方のBMAX I8 Plusは、スクリーン解像度やプロセッサパワー、地磁気センサー非搭載などにウィークポイントがありますが、全体としては1万円台できちんと使い物になるタブレットになっている点を評価したいところです。

また、本体の技適証明や付属ACアダプターのPSEマークを確認できたほか、取説をはじめ本体に貼り付けられていた注意書きまで日本語になっているなどローカライズがしっかりしているのにも好感を持ちました。

技適証明のマークもありました
日本語取説が付属

インフレが続いて物価が高騰している今、別の部屋に置くための2台目や子供用、シンプルな書籍リーダーといった「性能より価格」「壊しても損害が小さい」といった経済性を重視するなら試してみる価値はありそうです。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。