いつモノコト

オシャレで音の良いBluetoothスピーカー「Beosound A1」

Bang&Olufsen「Beosound A1 2nd Gen」

筆者は、毎日のようにテレビとApple TV 4Kを使っています。主に映像コンテンツを楽しむ使い方ですが、テレワークやリラックスタイムはBGM替わりにも使います。そうするとテレビの付属スピーカーでは決まった位置でしか鳴らせなく、音もチープで満足できません。

そこで、自由に持ち運びできて、オシャレで音の良いBluetoothスピーカーが無いか探したところ、良いBluetoothスピーカーを見つけました。Bang&Olufsen(バングアンドオルフセン)「Beosound A1 2nd Gen防水ポータブルBluetoothスピーカー(以下、A1 )」になります。価格は34,990円でした。

北欧テイストのデザインとオーディオマニアでも納得の設計

まず、A1はデザインがオシャレです。A1の製造元であるBang&Olufsenは、インテリアデザインで有名な、デンマークのオーディオメーカーで、家具や照明器具などの分野で活躍するセシリエ・マンツ氏がデザインを手掛けており、北欧らしいテイストが感じられます。

そのため、量販店のBluetoothスピーカーの視聴コーナーでは、A1だけが、異質の存在感でした。円錐を輪切りにしたような形状に、上方向全体に広がるパンチ穴、オーディオ製品では珍しい革製のストラップがついており、「これが欲しい!」と思いました。

革製のストラップ

筆者はオーディオマニアなのでちょっと音にはうるさいですが、仕様面でもオーディオメーカーらしい、ぬかりのない設計でした。

サイズが133×133×46mm(幅×奥行き×高)、558gというコンパクトなボディ設計ですが、その内部には、3/4インチ径シルクドーム・ツイーターと、ネオジウムマグネットを使った3.5インチ径アルミコーン・ウーファーの2ウェイで構成されています。

筆者はスピーカーを作ることがあり、何度かユニット自体を視聴することがあります。経験の中で、シルクドーム・ツィーターは自然で艶っぽい音がなる傾向、アルミコーン・ウーファーは比重が重いので低音にメリットがある傾向があるので、これは好みの音がしそうだと思いました。

そして、これら2つのドライバーを個別に、30WクラスDアンプで駆動してくれます。D級アンプも、合計30W×2を搭載していれば十分なハイパワーが得られると思い、ここも決め手の一つでした。

また、バッテリーの性能も良いです。内蔵バッテリーは3,000mAhの大容量を搭載しています。5V-3Aの充電で2.75時間充電すれば、通常のリスニング音量で、合計最大18時間の再生を可能とします。仕事中(9時~17時30分)連続使用でも十分使えます。

A1の表側
A1の裏側

サイド周辺には充電用のUSB Type-Cの差込口、一時停止、ボリュームUP/DOWN、電源、ペアリング、マイクボタンがあり、手軽に操作ができるので、使い勝手も問題ありません。

USB Type-Cの差込口
ボタン各種

ポータブルとは思えない音質、音楽も映画もこれ一つで大満足!

さて、A1を机の上に置いて、Apple TV 4Kにペアリングして使ってみました。まずは、Amazon MusicからAimerのシングル『残響散歌』を聞いてみました。ハイテンションなサウンド傾向ですが、これをA1で再生すると、机が揺れるような力強い低域から、中高域のボーカルは明瞭で艶っぽくあり、耳ざわりも良く、聞きやすい印象です。

A1が音の再現力に優れていることが分かったので、次はNetflixからWOWOW連続ドラマ『頭取 野崎修平』を見ました。銀行再建に挑む話で、BGMが少なく緊張感のある作品です。音楽同様、ドラマでも男性の深い声、女性の透き通る声、息を吸って吐くところまできちんと再現されていました。また、A1に360度全方位に音を広げる「True 360°sound」が採用されているためなのか、部屋中に音が広がります。特に、切迫しているシーンでは”額に汗がでてくるような空気感”が迫ってきます。筆者はドラマを東芝の有機ELテレビ「55X930」でみていますが、付属スピーカーよりも臨場感があります。

今回、A1が素晴らしいポータブルBluetoothスピーカーであることが分かったので、さらにひと手間を加えてみました。

まずは、A1を高い位置に吊るしてみました。A1は音の広がりが素晴らしいので、良い効果が得られると思ったためです。実施に、音楽やドラマを視聴してみたところ、”下手なサラウンドを組むよりも、疑似的にサラウンド感が得られる”ような印象を受けました。これは面白いと思いました。

A1を床から2.5m位置に吊るしてみた様子

おまけに、A1にオーディオテクニカのオーディオ用のハイブリッドインシュレーター「AT6098」を4個置いてみたところ、“音の抜け”が良くなりました。

インシュレーター(AT6098)4個の上にA1を置いてみた様子

最後にですが、A1はIP67等級の防塵・防滴性能に優れているのでお風呂でも使ってみました。Amazon Musicの検索欄に「ヒーリング」と入力、『KINDRED SPIRIT』を聞きましたが、イイ感じにリラックスができました。お風呂にBluetoothスピーカーを持って行って、水にぬれても心配不要というのは心強いです。

お風呂で濡れている様子
西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代。ブログは https://saionjihouse.com/