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“Bluetoothソーラー”で機能アップ G-SHOCK「GA-B2100」を買ってみた

G-SHOCKの最新モデル「GA-B2100」(GA-B2100C-9AJF)を買ってみました。近年のヒットモデルである「GA-2100」シリーズをソーラー発電とBluetooth対応にしたもので、電波ソーラーならぬ“BTソーラー”モデルです。価格はヨドバシ・ドット・コムで18,480円でした。

ベースになっているGA-2100は、完全新作として2019年に登場しました。比較的シンプルなデザイン、薄型のケース、それを実現するカーボンコアガード構造を採用し、新世代のG-SHOCKを体現するモデルです。ただ安価な価格帯ということもあり、機能はシンプルな内容にとどまり、電池駆動でした。この人気モデルに待望ともいえるソーラー発電機能とBluetooth連携機能を備えたのがGA-B2100です。型番にはBluetooth対応を示す「B」が加わっています。ここでは、“BTソーラー”として加わった進化点を中心に紹介していきます。

G-SHOCK 「GA-B2100」(GA-B2100C-9AJF)

Bluetooth連携

シンプルなモデルがグレードアップする場合、GPSや電波受信による時刻修正機能を搭載することが多いですが、本モデルはBluetoothでスマートフォンと定期的に連動することで時刻修正を行ないます。時刻補正の電波受信機能に対応しないのは、カシオの関係者いわく、本モデルのために開発されたモジュール(ムーブメント)は薄型であることも重要なため、電波受信アンテナの配置などが難しかったということです(ほかにも理由はあるでしょうが)。

必然的に、スマートフォンやBluetooth機能を日常的に使っている人がスマホと組み合わせて使うと最大限便利に使えるモデル、ということになると思います。

その時刻修正機能ですが、スマートフォンアプリ「CASIO WATCHES」を使用します。基本的な動作は、アプリがバックグラウンドで接続待機状態となり、時計から接続要求があった場合だけ接続されるというものです。「自動時刻合わせ」は午前と午後の6時30分と12時30分で、1日4回。このタイミングで、時計からスマホに自動的にBluetooth接続が行なわれ、時刻修正が行なわれます。時計側の電池をセーブする意味でもそれ以外では自動的には接続されません。アプリでは自動時刻合わせが行なわれたかどうか履歴も確認できます。

「CASIO WATCHES」アプリ
自動時刻合わせ機能

一方、時計側の操作で、任意のタイミングでBluetoothで接続するモードにもできます。この状態にした上で、アプリで各種の設定を行なうと、変更した設定を時計に送信できます。アラームやワールドタイムの設定といった付加的な機能のほかに、ダイヤルを照らすLEDライトの点灯時間、操作音の有無といったことまで、時計側の設定のほとんどをアプリでも行なえます。

通常の“電波ソーラー”だけだと、機能は腕時計だけで完結していますが、Bluetooth連携はスマホアプリを使う分、便利に使えるのがメリットです。時計の小さなボタンや液晶ではやりづらい時計の各種の設定も、アプリの画面なら分かりやすく簡単に設定できます。

アラームや操作音といった各種の設定をアプリで変更できます
アプリの画面で分かりやすく簡単に設定できます

実際のところ電波受信機能が無敵というわけではなく、例えば鉄筋コンクリートの物件では、窓際でないと電波を受信できないケースも多いです。外出すればそうした問題はなくなりますが、電波時計とて常時受信しているわけではなく、1日数回の補正です。そのタイミングで電波を受信できる場所にいなければ、次回に持ち越されます。室内にいる時間が多く、スマホも一緒に持ち歩いているなら、Bluetooth連携のほうがむしろ時刻修正の頻度の面では有利というケースもあります。

ダイヤルはやや変更

ソーラー発電とバッテリーの搭載により、ダイヤルの9時位置にある針は、表示内容が変更されています。GA-2100では日曜から土曜まで7種類の曜日を針で指し示す内容でしたが、GA-B2100は現在のモードを示す内容です。具体的にはワールドタイム、ストップウォッチ、タイマー、アラームのほかに、Bluetooth接続モードと、バッテリー残量をHigh、Middle、Lowの3種類で示します。通常の時計モードでは、針はバッテリー残量を示します。

9時位置のサブダイヤルはモード表示針になっています。通常時はバッテリー残量を表示します

GA-2100では針で示されていた曜日は、GA-B2100では液晶部分で表示できますが、「月・日」の表示などと入れ替える形になります。GA-2100と比べて「曜日」と「月・日」を一画面で同時には表示できなくなる点は、留意しておくべきかもしれません。

デザイン・サイズ感は継承

ダイヤルは、中央から放射状にヘアライン処理が施されるサンレイ仕上げで、それほど目立たないですが、反射の具合が角度で変化して、ベースモデルのGA-2100とは少し違う雰囲気になっています。

2100シリーズの特徴でもある8角形のベゼルは、表面に派手な凹凸がなく、G-SHOCKの中でもおとなしめのデザインです。これは耐衝撃の考え方が「カーボンコアガード構造」の採用により進化したために実現したデザインでもあります。従来は外装の凹凸も耐衝撃構造の一部でしたが、カーボンコアガード構造は内部のモジュールでそれが完結しているため、外装は比較的自由にデザインできるのです。

本体サイズは、大きさが48.5×45.4×11.9mm(縦×横×厚さ)。重さは52gです。GA-2100と比べると、厚さはわずか0.1mmだけ厚く、重さは1gだけ重くなっていますが、使用感はほぼ変わらないと思います。

厚さは12mmを切っており、初代モデルをベースにした、今となっては小型ともいえる5600シリーズよりも薄型です。シャツやトレーナーなど服の袖の隙間に、スルッと入り込める厚さです。筆者が所有するG-SHOCKで最も大型のモデル(GW-9400)は横幅が53.5mm、厚さは18.2mmもあり、シャツやトレーナーといった袖の中にしまうことはほぼできなくなりますから、GA-B2100は、より普段使いしやすいモデルといえそうです。

いつまにか増えている筆者のG-SHOCK
GW-9400(左から2番目)は厚さが18.2mmもあります
“ファーストカラー”のイエローでそろってしまった2つ。ボタンまわりなど共通のデザインが多いことに気づきます
左はMY G-SHOCKでカスタムした「DWE-5610」で、厚さは13.7mm。右はGA-B2100で厚さは11.9mmです
パッケージを開けたところ
時分針には夜光塗料も
ダイヤルを照らすLEDライトは明るく分かりやすいです

ソーラー発電で電池交換が不要になっている点は大きな進化ですし、スマホ連携に抵抗のない人ならBluetooth経由の自動時刻合わせ機能で、いつでも正確な時刻を知ることができます。時計の各種の機能をアプリで簡単に設定できるメリットもあり、考え方次第では“電波ソーラー”モデルよりも高機能といえます。ベースモデルのGA-2100はさまざまなバリエーションが登場していますから、便利になったGA-B2100も、いろんなカラー・デザインのモデルが出てくることに期待したいですね。

太田 亮三