ファミマ、大阪万博工事現場に無人トレーラー店舗

ファミリーマートは、竹中工務店、日立ハイテクと共同で、大阪・関西万博工事現場内に、コンビニ初となる移動型無人トレーラー店舗「ファミリーマート舞洲/N店」をオープンした。

公道走行時は牽引車によって移動するが、工場敷地内では市販の駆動装置(ムーバー)を装備して、リモコンにより低速移動が可能。工事の進捗や工事従事者数に合わせて販売場所を柔軟に移動し、商品やサービスを提供する。

店内には、冷蔵商品や冷凍商品を含めた、約280種類の商品を取り揃える。2台のセルフレジを設置することで、会計の待ち時間も短縮する。また、ファミマのアプリ「ファミペイ」を使用した割引やアプリ内の商品引換特典なども通常どおり利用可能。

品質管理のために、トレーラー内には、設定した温度帯を超えると、エアコンが自動的にON/OFFするシステムも採用。これにより、商品の品質が保たれることに加えて、快適な環境を提供する。

移動型無人トレーラー店舗は、竹中工務店・日立ハイテクによる、移動可能な工事事務所「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を発展させ、開放感と機能性を確保した設計とした店舗。

日立ハイテクによるソーラーパネルと蓄電池、制御機器からなる自立電源システムと、スターリンクによる衛星インターネットを搭載し、自立通信が可能。ソーラーパネルで発電した電気は蓄電池に充電され、モバイルハウス内の空調設備などに必要な電気を供給するため、安定した電力供給と通信機能の提供が可能になる。

今後も被災地や買い物不便地域などでの買い物支援を目的に、移動型無人トレーラー店舗の展開を検討していく予定。

ファミリーマート舞洲/N店の営業時間は9時～17時。レジ台数は2台。決済方法は、バーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカード。店舗面積は約14m2。