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新宿西口再開発、小田急百貨店跡地で新築着工 48階建ランドマーク

計画建物イメージ

小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産は、3社が事業主体となる「新宿駅西口地区開発計画」について、3月25日に3社共同事業「A区」にて新築着工したと発表した。2029年度の竣工を目指し、小田急百貨店 新宿本館跡地に48階建て複合施設を建設する。

施設の規模は、地上48階・地下5階、最高高さ約260m、敷地面積約8,060m2、延床面積約251,000m2。小田急電鉄と東京メトロが推進してきたプロジェクトで、2024年2月に東急不動産が正式に参画した。

同地にあった小田急百貨店 新宿本館(写真右/'22年12月撮影)

施設用途は、商業、ビジネス創発、オフィス。商業は地下2階から地上10階に、新宿エリア最大規模の商業施設を開発する。新宿が持つ旺盛な消費ニーズを充足するとともに、ここでしか得られない新たな体験の提供を目指す。

商業機能イメージ(地下1階・駅コンコース)

ビジネス創発機能は12階と13階に設置。多様な消費者が多数来街するという新宿の特性を活かし、顧客起点のイノベーション創出を目指す。

ビジネス創発機能イメージ

オフィスは14階から46階。高層階であることを活かした明るく開放的な空間とし、また最新かつハイグレードなオフィスを提供するとしている。

オフィスイメージ(ロビーエリア)

47階と48階の頂部では都庁を超える約260mの眺望を活かした、施設の特徴となるような空間、体験を提供するとしている。

用途断面図

同開発では、日本有数のオフィス街であると同時にエンターテインメント性豊かな繁華街でもあるという、国内外の様々な人が行き交う多様性に富む新宿において、新たなランドマークを創出するとしている。

開発地区では小田急本館が'22年10月2日に営業を終了し、解体工事が進められていた。現在は新宿駅西口側から東口にある「LUMINE EST」などが見える状態になっている。

小田急本館があった当時の新宿駅西口の様子('22年12月撮影)
現在の様子('24年3月撮影)

新宿駅西口地区開発では小田急電鉄単独事業となる「B区」についても、2024年3月以降順次、新築着工する計画で、2029年度竣工予定。B区は商業、駅施設等で構成され、規模は地上8階・地下2階、最高高さ約50m、敷地面積約7,660m2、延床面積約28,000m2

周辺エリアでは今後、新宿ミロード 本館部分が'25年4月以降に解体着工予定。京王百貨店がある場所からルミネ新宿ルミネ1、甲州街道をまたいだ渋谷区代々木2丁目を含むエリアについても京王電鉄とJR東日本による再開発が計画されている。