ニュース

ハロサイ、会員数300万人突破 総走行距離は太陽まで届く1.5億km

OpenStreetのシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」の会員登録者数が、300万人を突破した。

HELLO CYCLINGは、2016年に電動アシスト自転車のシェアリングサービス「HELLO CYCLING」を開始。2021年にはスポーツタイプe-Bike「KUROAD」、2024年1月30日には特定小型原動機付自転車(特定小型原付)に対応した「電動サイクル」を導入している。

ステーション数は開始当初は3カ所だったが、現在は7,500カ所以上に設置。サービス開始当初から「HELLO CYCLING」のプラットフォームをパートナー企業へ提供しており、現在65企業が参画している。

300万人突破に関するトピックスも公開。HELLO CYCLINGで使用できるモビリティが移動した総走行距離は約1.5億kmで、太陽から地球までの距離を超えている。

都道府県別の会員登録エリアランキングのトップ10は、1位が東京、2位が神奈川、3位が埼玉となっている。9位の沖縄県には、パートナー企業のプロトソリューションが運営するシェアサイクル「CYCY(サイサイ)」がある他、沖縄ヤマハ、スカイツアーズがパートナー企業としてシェアサイクル事業を運営。沖縄では市民の日常的な移動に加え、観光目的での利用が多く、走行軌跡データを見ると、国際通りなどの観光地がある那覇市での利用が多い。

都道府県別の会員登録エリアランキングトップ10
会員登録エリアマップ
サンエー那覇メインプレイス
那覇市の走行軌跡データ

10位の香川県の観光地小豆島は、年間を通じて230万人の観光客が来訪するが、2024年2月時点で、32カ所のステーションと165台の自転車が設置されている。小豆島の主要な交通手段は航路とバスだが、全ての港にシェアサイクルのステーションを設置しており、公共交通では補いきれない細かな移動ニーズに対応している。

小豆島 池田港バス停付近(国道沿い)
小豆島の走行軌跡データ

利用回数が多い経路ランキングトップ10では、1位、2位、5位、6位、7位に千葉県千葉市美浜区の海浜幕張周辺のステーションがランクイン。海浜幕張エリアは住居、オフィス、学校、商業施設やエンタメ施設などが集まっており、それぞれの施設を自転車で回遊しやすい距離となっていることが特長。特にランキング上位の幕張ベイパーク付近にはタワーマンション、JR海浜幕張駅前には90台駐輪可能な大型ステーションがあり通勤通学で駅へ移動する際の手段として利用されている。

JR幕張駅北口駅前広場

3位の岡崎市は、人気YouTuber「東海オンエア」のラッピング車両が用意されており、東岡崎駅前を起点として聖地巡りで利用している人が多いと推測している。車両がどこか1つのステーションにかたまり、利用したいのに車両がないという状態が発生しないよう、運営事業者の岡崎市観光協会では車両の再配置を1日に数回実施。これにより、聖地巡礼や観光で訪れた人がいつでもシェアサイクルを使用できる状態を維持している。

東岡崎駅前