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メルカリ、「美しいゴキブリ」など希少生物7品種出品禁止

メルカリは、2021年6月に宮古島で発見され新種として記載された「ベニエリルリゴキブリ」など、希少な動植物について、出品と販売を2024年2月13日から禁止する。環境省が同年1月19日に当該品種を、国内希少野生動植物種と国際希少野生動植物に指定したことによるもの。

出品が禁止される国内希少野生動植物種は、動物3種と植物3種、国際希少野生動植物種は、植物1種。

国内希少野生動植物種

  • 動物3種
    ウスオビルリゴギブリ(Eucorydia donanensis)
    ベニエリルリゴキブリ(Eucorydia miyakonesis)
    リュウジンオオムカデ(Scolopendra alcyona)
  • 植物3種
    ツクシムレスズメ(Sophora franchetiana)
    ジョウロウラン(Disperis neilgherrensis)
    コミノヒメウツギ(Deutzia hatusimae)

国際希少野生動植物種

  • 植物1種
    パキュポディウム・ウィンドソリイ(Pachipodium windsorii)

2024年1月19日付けで、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定され、2月13日から固体の採取・損傷、販売(標本を含む)が禁止される。これにともない、同日付からメルカリでも出品や販売が禁止される。該当商品の出品が確認された場合は、事務局が順次削除するほか、出品者についても商品を取り下げるよう呼びかけている。

美しいゴキブリなど貴重な3種

ウスオビルリゴギブリ、ベニエリルリゴキブリ、リュウジンオオムカデは、2020年~2021年にかけて沖縄北部など南西諸島で発見された新種の生物。環境省は、海外を含む採取者に注目されることによる捕獲圧が、種の存続に重大な支障が生じる恐れがあることから緊急的に「種の保存法」の緊急指定種に指定。2021年7月1日から2024年6月30日までの3年間、捕獲・殺傷・販売などの行為が法律下で禁止されていた。

この3種は、いずれも色鮮やかで美麗な姿が特徴とされ、通常は「不快害虫」とされるゴキブリとムカデの一種が「種の保存法」の国内希少野生動植物種または緊急指定種に指定されるのは初めてだったという。

ウスオビルリゴキブリは、ルリゴキブリ属の一種として、法政大学・竜洋昆虫自然観察公園・鹿児島大学などのチームが、2020年11月に公開した論文で新種として記載。生息地点は与那国島の一部に限られる。

ベニエリルリゴキブリは、ルリゴキブリ属の一種として、同法政大学・竜洋昆虫自然観察公園・鹿児島大学などのチームが、2021年6月に公開した論文で新種として記載。他のルリゴキブリ属と同様森林性で腐植質に依存すると考えられるが、生息地点は宮古島の一部のみに限られる。

リュウジンオオムカデは、オオムカデ属の一種として世界で3例目の半水棲ムカデ。法政大学島野智之 教授(動物分類学)・東京都立大学・国立科学博物館などのチームによって、2021年4月に新種として記載された。南西諸島の複数の島に分布するが、各島における生息地は限られている。