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Yahoo!安否確認サービス、LINEで受信可能に

LINEヤフーは、「Yahoo!安否確認サービス」において、災害時に配信される安否確認通知を、12月8日から「LINE」でも受け取れるようにした。

Yahoo!安否確認サービスは、企業、教育機関、自治体などの法人を対象に提供。管理者が事前に安否状況を確認したい従業員や学生、職員などの対象をシステムに一括登録しておくことで、被災時に安否状況の確認通知を一括で送信できる。これまでに900を超える企業・団体が導入しており、利用者数は約36万人に上る。

ヤフーでは2008年から同社従業員の安否確認システムを独自に開発・運用しており、2011年3月11日の東日本大震災の際にも同システムを利用して社員の安否確認を行なった。同社ではこれらの開発・運用ノウハウやインフラを活用し、法人向け安否確認サービスを2012年から提供しており、900社・団体、約36万人が利用している。

同システムの安否状況確認は、これまでメールの一斉送信だったが、新たにLINEで受け取れるようになった。対象者は通知本文中に記載された専用URLからウェブ上で自身の安否状況を登録でき、管理者は対象者の被災状況を簡単に集計・管理可能。そのほか、部署ごとなどのグループ分け登録や、発災時に受信が困難な場合を想定し、対象者が自ら安否状況を登録できる機能なども備える。

利用料金は、初期導入費0円。100人までの場合で月4,400円、「LINE」アプリで通知ができるオプション機能の利用は基本料金に加えて月1,400円。

政府の地震調査委員会は1月、今後20年以内に南海トラフ地震が起こる確率が「60%程度」に高まったと発表するなど、大地震の発生可能性の高まりが懸念されている。継続的な災害への備えが必要とされる中で、今回、安否確認通知を登録したメールに加えて、「LINE」アプリでも受け取れるように機能を拡充することで、利便性を高めると同時に利用者が通知を見逃すリスクを抑制できるとする。