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若者にゲーミングノートを マウス、Ryzen 5とRTX 4050で12万円台「NEXTGEAR」

マウスコンピューターは、ゲーミングパソコンブランド“NEXTGEAR”(ネクストギア)から、ブランド初のノートパソコン「NEXTGEAR J6」シリーズを発売した。価格は124,800円から。

ゲーミングに興味がある10~20代や初めてゲーミングPCを買う人をターゲットとした新モデル。

筐体カラーは、SNSを通じたアンケートによって選ばれたグリーンを採用。グラフィックスにはDLSS 3.0に対応したNVIDIA GeForce RTX 4050 LapTop GPUまたは、GeForce RTX 4060 LapTop GPUを採用している。

CPUは、AMD Ryzen 5 7535HSまたは、AMD Ryzen 7 7840HSを採用。AMD Ryzen 5 7535HSはコストパフォーマンスに優れ、最大4.55GHzの動作クロックと高速なDDR5に対応。NVIDIAのGeForce RTX4060と組み合わせると3D mark Time Spyにおいて10,624のスコアをマークする。

液晶ディスプレイは、16型1,920×1,200(WUXGA)ドットで、フルHD(1,920×1,080)よりも縦方向が長いパネルを採用。165Hzのリフレッシュレートに対応する。キーボードは、複数キーの同時押しに対応する「nキーロールオーバー」に対応するなど、ゲーミングPCとしての性能に拘った。

価格は、CPUにAMD Ryzen 5 7535HS、GeForce RTX 4050 Laptop GPU、16GBメモリを搭載した「J6-A5G50GN-A」が124,900円、CPUにAMD Ryzen 5 7535HS、GeForce RTX 4060 Laptop GPU、16GBメモリを搭載した「J6-A5G60GN-A」が149,800円、CPUにAMD Ryzen 7 7840HS、GeForce RTX 4060 Laptop GPU、32GBメモリを搭載した「J6-A7G60GN-A」が18万9800円。

デスクトップに「AMD Radeon RX 7800 XT」を搭載した新モデル

デスクトップパソコン「NEXTGEAR JG」シリーズには、グラフィックボードとして「AMD Radeon RX 7800 XT」を搭載したモデルを追加する。価格は、AMD Ryzen 7 7800X3D、AMD Radeon RX 7800 XT、16GBメモリ、1TB NVMe SSDを搭載した「NEXTGEAR JG-A7A8X」が254,800円から。

NEXTGEAR JGシリーズ
ロゴはメタル製
空冷ファンは標準で6基搭載し冷却性能を確保
マグネット式のメッシュは水で洗える

また、新製品発表を記念して、400台限定のセット製品も販売。ゲーミングPC初心者向けとして、34型曲面ディスプレイやロジクール製キーボード、マウス、ヘッドセットとデスクトップPCがセットになったもの。

価格は、34型曲面ディスプレイ「iiyama G-MASTER GB3468WQSU-B1」、ゲーミングマウス「Logicool G304」、ゲーミングキーボード「Logicool G213r」、ゲーミングヘッドセット「Logicool G331」と、AMD Ryzen 5 4500、GeForce RTX 4060、メモリ16GBのデスクトップPCがセットになった「NEXTGEAR JG-A5G60(ウルトラワイド5点セット)」が169,800円から。CPUにAMD Ryzen 7 5700X、GeForce RTX 4060 Ti、16GBメモリを搭載したデスクトップPCとのセット「NEXTGEAR JG-A7G6T(ウルトラワイド5点セット)」は219,800円から。

ウルトラワイド5点セット
ホワイト筐体も参考出品

その他、実店舗限定サービスとして、最短翌営業日出荷のキャンペーンを行なうほか、30歳未満の若年層をターゲットとした割引プログラム「NEXTGEAR 10-20s割プログラム」を10月24日~31日まで実施。30代未満のユーザーが購入すると、NEXTGEAR全製品が11,000円割り引きとなる。

ゲーミング性能を下げず完全受注でコスト削減

24日に行なわれた製品発表会では、マウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏が製品紹介を行なった。

マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏

ゲーミングPCの販売単価は、部品の値上がりや為替の変動をうけ、近年着実に上昇を続けており、2015年には15.7万円だった販売単価が、2023年には21.2万円になっているという。しかし、より幅広い層、特に10代~20代の若年層に向けた普及を見据えると、単価を抑えた製品が必要だと考えたという。

対してマウスコンピューターのゲーミングPCの出荷台数は、2022年以降、若干の右肩下がり傾向にあり、ゲーミング市場が拡大しているのにもかかわらず、苦戦しているという。

そこで、若年層やゲーミングPC初心者らを取り込むための新ブランドとして立ち上げたのが「NEXTGEAR」になる。NEXTGEARブランドは従来、G-Tuneシリーズとして存在していたが、新たに一般コンシューマ向けのゲーミングブランドとして立ち上げた。G-Tuneシリーズはプロフェッショナルまでをカバーするゲーミングブランドとして棲み分ける。NEXTGEARの名称は、次のゲーミングギアとしての思いや、これまでの親しみがあるイメージ、すでにG-Tuneとして展開してきた認知度などを考慮して決定したという。

小松社長は、「低価格なゲーミングPCを展開したいが、ゲームを遊ぶという目的があるかぎり、性能は下げられない」とし、価格性能比に優れたプラットフォームとしてAMDのプラットフォームの全面採用を決定した。さらにコストを削減するため生産体制も見直し、販売は受注生産のみで、公式EC限定販売での立ち上げとなる。実店舗にも在庫はおかない。

同シリーズは、ユーザーとともにありたいというコンセプトのもと、製品化前にSNSを通じたアンケートを実施。デスクトップPCはデザインが3種、カラーは黒/白の2種、ノートPCは4種のカラーリングから好きな物を選んでもらった。すると、予想では無難なデザインが選ばれると考えていたものの、デスクトップでは大胆なデザインなものが選ばれ、ノートPCは最も意外だったとするグリーンが大差で選ばれたという。

特にノートPCで選ばれたグリーンについては、社内では「本当にこの色で大丈夫か」という議論が起こったという。しかし、「せっかくユーザーが選んでくれたものだから」と、小松社長の判断で採用されることになったという。