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Xが「ブロック」機能を削除へ マスク氏「意味がない」

X(Twitter)のイーロン・マスク氏は19日、Xにおいて「ブロック」機能を削除する方針を示した。ユーザーの投稿へのリプライにおいて、「DM以外のブロックは機能として削除する予定」と投稿した後で、「意味がない」ともポストしている。

Xのブロック機能は、ユーザーが自身の投稿を見せたくないアカウントに対して、フォローや連絡をできなくするよう制限するもの。ブロックした時点では相手には通知されないが、その人がブロックした人のプロフィールを見ようとした際に、ブロックされたことを判別できる。

類似する機能として「ミュート」もあり、マスク氏も「ブロック廃止は良い判断ではない」とする投稿に対して、「ミュートを使って」とリプライしている。ミュート機能は、特定のアカウントの投稿やリプライの通知などを、タイムラインで見えないようにする機能。ミュートされた側は自分がミュートされたことはわからないが、ミュートされているユーザーもリプライはできてしまう。

Xにはブロックとミュートが用意されている

プラットフォーム上の言論に大きく関わる変更と見られ、また、AppleやGoogleのアプリストアでの配布には「ブロック機能が必須」という指摘もある。マスク氏のこれまでの投稿では実現されていないものも多く、今後どうなるかはわからない。ただし、マスク氏によればDMのブロックは残すという。

また、Xのリンダ・リンダ・ヤッカリーノCEOは、「Xにおいて、ユーザーの安全は最優先事項。ブロックとミュートの現在の状態よりも優れたものを構築していく」と投稿し、安全性を重視し、ミュート機能を改善していく姿勢を示している。

なお、2021年12月にTwitterが公開した「デジタルセーフティプレーブック」においては、「ブロック」は(他のユーザーとの)「事態が悪化してしまった時」に、「ミュート」は「ノイズを減らしたい時」に使うものと整理していた。

デジタルセーフティプレーブック(2021年12月公開)におけるブロックとミュートの説明