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さらば東京モーターショー 「JAPAN MOBILITY SHOW」10月26日開幕

日本自動車工業会は、10月26日~11月5日まで、東京ビッグサイトで開催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」(旧:東京モーターショー)のコンセプトと新ロゴを発表した。

東京モーターショーは、1991年の来場者202万人をピークに年々下がり続け、2017年は77万人まで減少。しかし、2019年に来場者100万人を目指して内容を刷新したところ、少し先の未来を体験する「FUTURE EXPO」や、キッザニアとのコラボにより子供連れの来場者が増加。来場者は130万人まで回復した。

こうした流れをうけ、東京モーターショーの名称は2022年に「ジャパンモビリティショー」へ変更。イベント内容も自動車展示だけでなく、多様なモビリティと共存する未来の日本の姿を描くほか、自動車産業以外の企業も参加。スタートアップ企業の支援も行なう場とする。キッザニアとのコラボも行ない、子供連れでの来場も促す。

新しく発表されたロゴは、「オールジャパンで一つになり、協力して日本を動かし、世界へ発信していく、それぞれの個性が歯車のように噛み合い、未来へと進んで行く」という思いをコンセプトとした。ロゴ内の円形のデザインは、歯車のように回転するアニメーションが仕組まれている。

「Tokyo Future Tour」「Start up Future Factory」「Japan Future Session」という3つのシンボルコンテンツについても発表。

メイン会場は、「Tokyo Future Tour」。「モビリティが変える未来の東京」を体感できるエリアとし、入口には1,000人が同時体験できる大型没入型シアターを設置。巨大なスクリーンは未来が見える「窓」という設定で、窓からはモビリティと共存する未来の東京の生活シーンを眺めることができる。

中に入ると、「LIFE & MOBILITY」「EMERGENCY & MOBILITY」「PLAY & MOBILITY」「FOOD & MOBILITY」という4つのエリアを設置。

LIFE & MOBILITYでは、未来のモビリティと人間がどう共存しているのか、空中にはどんなモビリティが活躍するのか、などを実際の展示で確認できる。

EMERGENCY & MOBILITYは、破壊された未来の街とそこで活躍するモビリティを描くコンテンツ。未来のモビリティはどのような安心をもたらしてくれるのかを体験できる。

PLAY & MOBILITYは、多様なモビリティや、ロボットと一緒にスポーツを楽しむなど、移動手段だけではないモビリティの楽しさを体験できる。

FOOD & MOBILITYは、未来のキッチンカー、デリバリーロボット、モバイルオーダーによる行列解消など、乗り物だけではない技術を体験しながら食事が楽しめるエリアとなっている。

Tokyo Future Tourには、現時点で自動車産業以外の56社が参加を決定し、過去最大規模としている。

「Start up Future Factory」は、モビリティ産業の未来を担うスタートアップ企業と、日本を代表する企業、来場者が出会い、共創する場。賞金総額1,000万円のピッチコンテスト&アワードや、大企業とスタートアップのマッチングなどを行なうビジネスラウンドテーブルなど、幅広い企画を検討する。

スタートアップ企業からの参加応募開始は6月下旬を予定しており、応募方法など詳細は後日発表予定。

「Japan Future Session」では、カーボンニュートラルやモータースポーツなど、モビリティにまつわるメッセージをテーマにトークショーを開催。世界的にも関心の高いトークテーマを取り上げることで、世界から注目されるグローバルイベントを目指す。また、左脳的な難しいテーマだけでなく、右脳的な柔らかいテーマも扱い、子どもから大人まで楽しめるトークショーを開催していく。

この他にも、次世代モビリティ、ZEV、二輪等の試乗体験や、モータースポーツ展示、キッズ向けプログラムとしては、Out of KidZania in JMS、タカラトミーブースなどを展開する。

日本自動車工業会では、ジャパンモビリティショーについて、「モビリティ×エンターテインメントの『祭典』」とし、日本の元気と連動して拡大していくイベントを目指すという。これにより、従来の自動車ファンに加え、新しい層を取り込みながら、入場者数100万人超えを目指す。