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東京モーターショーは「JAPAN MOBILITY SHOW」に

日本自動車工業会は、2023年に開催予定の東京モーターショーを「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」として、10月25日~11月5日まで、東京ビッグサイトで開催する。

東京モーターショーは2年に一度開催される、自動車業界の最新技術等を展示する見本市。5月には東京モーターショーの新しい名称として「JAPANオールインダストリーショー」が発表されていたがこれを撤回し、JAPAN MOBILITY SHOWを正式名称とした。

長年使われてきた「東京モーターショー」という名称を変更することについて、日本自動車工業会 モーターショー委員会 委員長の長田准氏は、「岸田総理が同席して開催された懇談会において、モビリティは『新しい資本主義の中軸分野』と位置づけられた。これを経済成長につなげ、モビリティによって日本を元気にしたいという思いからJAPAN MOBILITY SHOWという名称に決定した。オールジャパンで作る『日本の未来』を体験してほしい」と説明した。

東京モーターショーは、1991年の来場者202万人をピークに年々下がり続け、2017年は77万人まで減っていた。しかし、2019年には来場者100万人を目指して内容を刷新。少し先の未来を体験する「FUTURE EXPO」や、キッザニアとのコラボにより子供連れの来場者が増加。来場者は130万人まで回復した。

JAPAN MOBILITY SHOWでは、前回の流れをより強化し、自動車だけでなく、多様な次世代モビリティや最新技術、それらに携わるスタートアップ企業などが展示を行なう。メインコンテンツとしては、自動車産業だけでなく、日本の産業界全てで未来を体現する「FUTURE MALL(仮)」を筆頭に、エンターテインメントコンテンツ、キッズコンテンツなども充実させることで更なる集客を見込んでいる。

なお、先だって発表された「JAPANオールインダストリーショー」という名称は、当初、日本の自動車産業を盛り上げるには、日本の産業の力が不可欠であることから決められたという。しかし、産業色を強調した名称のため、一般の来場者から敬遠される可能性があることから今回の名称に至ったという。