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京王電鉄、28年ぶり運賃値上げ。初乗り140円に

京王電鉄は24日、2023年10月の運賃値上げに向けて、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行なった。京王電鉄の運賃値上げは1995年以来で約28年ぶりとなる。

運賃改定率は13.3%で、初乗り運賃は130円から140円、ICカードの場合も126円から140円に値上げされる。その他区間は改定額を抑え、最大で42円。新宿~高尾山口間は、390円から430円(ICカードは388円から430円)となる。

通勤定期も普通運賃の値上げに合わせて改定され、割引率は37.6%(変更なし)。通学定期は据え置きとなる。

京王電鉄では、値上げの理由について、「新型コロナの影響により、利用者は同業他社と比較しても大きく減少し、今後もコロナ前の水準までの回復は見込めない」とするほか、2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー設備の整備等を進めるため」と説明している。

高架化完了は2030年度 ホームドアも全駅に

「日本一安全でサービスの良い鉄道」の実現のため、高架化やホームドアの整備などについても説明している。

京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業については、2030年度の事業完了を目指して推進。7.2kmを高架化し、25カ所の踏切を廃止することで、道路と鉄道それぞれの安全性が向上するほか、交通渋滞の解消や鉄道により分断されていた地域の一体化を図る。

桜上水駅の工事の模様(2023年1月撮影)

また、ホームドアも全69駅に整備。井の頭線は2020年代中頃、京王線は2030年代前半を目標に整備を完了する。ホームドアの整備に合わせ、ホームと車両床面の段差・隙間の解消も進めていく。

駅構内・車内における防犯・セキュリティ対策も強化。'21年10月に発生した京王線車内傷害事件や、'22年7月に発生した京王八王子駅危険物所持者侵入事件と同種事件への対応力強化を目的とし、リアルタイム伝送可能な「車内防犯カメラ」や「ホーム上防犯カメラ」などの整備を進め、2023年度末を目途に全車両・全駅に設置する。

サービスの工場については、新宿エリアで進めている新宿駅西南口地区開発計画にあわせて、新宿駅の大規模改良を実施。線路の延伸工事や、西口駅前広場と西南口地下駅広場につながる改札口をそれぞれ新設するなど駅機能を強化し、他社線への乗換え動線整備や南北のまちのつながり強化などを目指す。

リニア中央新幹線の新駅開設が予定されている橋本エリアでは、相模原市が実施する橋本駅周辺整備推進事業と連携し、橋本駅駅舎移設の検討や駅舎移設にあわせた駅機能強化の検討を進める。

「京王ライナー」の朝夜の通勤時間帯における増発など座席指定列車の拡充や、チケットレスサービスの決済手段拡充なども予定している。