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Notion、思考のパートナー「Notion AI」正式版 議事録をAIが要約

コラボレーションソフトウェアのNotionは22日(米国時間)、情報の整理・要約作成などが簡単に行なえる「Notion AI」を正式リリースした。日本語版を含め、Notionが対応する全ての言語で利用可能となる。料金は月額10USドル(1人)。

Notionは、メモ、ドキュメント、プロジェクト管理、wikiなどを組み合わせたオールインワンのワークスペース。Notion AIは、Notionのワークスペース上で利用できるAIサービスで、別のAIツールを立ち上げることなく、日々使っているワークスペース上でAIを活用でき、業務効率化や生産性向上を図れる。

ワークスペース上でスペースもしくはスラッシュコマンドを入力するか、編集したい文章を範囲選択することですぐにNotion AIにアクセスでき、情報の整理や要約作成、スペルチェックなどの機能を活用できる。主な機能や活用方法は以下の通り。

主な機能、活用方法
情報の整理・要約作成

ページ全体や範囲選択した文章の情報を整理したり、会議の議事録やプロジェクト概要の要約を作成・翻訳できる

文章作成の効率化

範囲選択した文章について、文章の改善、スペルや文章の修正、文章量の調整、トーンの変更などができる

新しいアイデアのヒントを得る

アイデアのブレインストーミングをサポートしたり、メリット・デメリットのリスト化、ブログ、プレスリリース、会議のアジェンダなどさまざまなトピックスに対してドラフトを作成

Notionでは、2022年11月から招待制でNotion AIのプライベートアルファ版をリリースし、約100万人が利用した。アルファ版の活用を分析したところ、当初はブログ、プレスリリース、メールなど文章の新規作成での活用が多いと予想していたが、実際は新規作成での活用はわずかで、作成した文章を編集するための用途が多数を占めていたという。

Notionでは、「多くのユーザーが自身で文章を作成し、Notion AIを思考のパートナーや編集者として位置づけた」としており、活用実態を踏まえてNotion AIの設計を全面的に見直し、フォローアップのプロンプトを何度も表示する、より対話形式に近いUIに改めるなどのアップデートを行ない正式版のリリースとなった。

フォローアッププロンプトのイメージ

Notion AIの料金プランは1人月額USドルで、利用回数に制限はない。