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今夜は満月。最も輝く「火星」が寄り添う「コールドムーン」

提供:国立天文台

国立天文台によると、12月8日は、「衝(しょう)」を迎えて最も明るく輝く火星が、満月に寄り添うようにして観測できるという。今夜の月の出現時間は16時19分、火星の出現時間は16時10分。

火星は、12月1日に地球に最接近しているが、最も明るく輝くのは、火星が「衝」に入ったタイミングだという。衝とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のこと。一般的に惑星などの天体は接近距離が近くなるほど明るくなる傾向にあるが、地球との距離があまり変わらない場合には、衝の付近でより明るくなり、これを「衝効果」という。今回、火星の明るさは、最接近時がマイナス1.9等だったが、衝付近ではマイナス2.0等になるという。

実際に月と火星が最も近づくのは12月8日の正午過ぎで日本からは観測できない。日本で最も近づいて見えるのは、8日の夕方の月の出直後。その後、月と火星は高い空へ登りながら少しずつ離れていく。

12月の満月は、アメリカの農事暦で「コールドムーン」とも呼ばれる。アメリカの先住民が季節を把握するために、各月に見られる満月に動物や植物、季節のイベントなどを名付けて呼んでいたもの。

出展:ウェザーニューズ

ウェザーニュースによれば、今日は冬型の気圧配置となり、関東や東海、西日本は満月が観測可能。北日本や北陸は寒気の影響で雲が広がりやすく、日本海側ほど観測は難しいという。沖縄も低い雲に覆われる見込み。

出展:ウェザーニューズ

ウェザーニュースでは、満月のライブカメラ中継も行なう予定。