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学校の売店をスマートストア化、生徒が運営。NTT東の産学連携

NTT東日本とドルトン東京学園は、探究的な教育機会の創出および地域の価値創造の推進を目的とした連携協定を締結。第1弾の取り組みとして、スマートストアを学校売店として導入し、生徒自らが運営できる環境を整備した。

ドルトン東京学園内の学校売店を、入店から商品選択、決済までをスマートフォンで完結するスマートストア化。生徒自らが運営できる環境を整備し、より実践的な環境で、購買データを分析・活用した店舗運営の改善活動を行なうなど、ICTを活用した探究的な教育機会を創出する。

学校教育では生徒自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集したり、周囲と協働したりしながら自分の考えをまとめて表現することで、思考力や判断力、表現力などの育成を図る「探究的な学習」が重要な役割を果たしているとする。

一方で、個々の教育機関だけでは生徒一人ひとりが持つ多様な関心に応えられる十分な機会や知見を提供することが難しく、加えて、学習の過程においてはICTの活用も求められるなど、教育現場における探究的な学習の実現には困難が伴うという実情がある。

こうした背景を踏まえ、産学連携による新たな探究的な学習モデルの創出と、それを通した地域の価値創造を図る。

今後は、NTT東日本が運営する、地域循環型社会の実現に向けた実証・体感フィールド「NTTe-City Labo」の循環型ソリューション活用を通して、ドルトン東京学園内で発生した食品残渣を超小型バイオガスプラントに投入してバイオ液肥を生産し利用することによる資源循環の実現や、「eXeField Labo」におけるeスポーツを軸とした地域との交流などの取り組みを検討する。