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ドコモ、「健康マイレージ」に新機能 スマホで住民の健康増進や高齢者見守り

ヘルステック基盤 イメージ

NTTドコモは、自治体向けに提供する健康増進サービス「健康マイレージ」において、フレイル推定AI機能や見守り機能などの新機能を追加し、9月26日よりサービスを開始した。

また、ヘルスケアに関連した様々なAIを集約・搭載し、健康状態や生活習慣などの推定サービスを事業者向けに展開する「ヘルステック(HealthTech)基盤」についても併せて提供を開始する。

健康マイレージは、'18年に自治体向けに提供を開始した健康増進サービス。歩数計やスマートフォンでカウントした歩数に応じてポイントがたまり、たまったポイントを自治体ごとの景品に交換できる。自治体は参加者の歩数などのバイタル情報の閲覧や情報の分析などが可能で、商店街で使える商品券などのインセンティブ設定や店舗との連携促進などにより、地域の活性化を推進できるという。

新型コロナウイルスの感染の影響で、高齢者が外出を控える暮らしが続き、身体や認知の機能が低下するフレイルリスクなどのさまざまな健康・介護リスクを抱える高齢者が増えていることを課題に挙げる。フレイルとは、加齢とともに心身の働きが弱くなってきた要介護の前段階。また、自治体が行なう通常時の高齢者の見守りに加え、自然災害発生時の高齢者の逃げ遅れリスク対策のため「避難情報が出た際に効率的に避難状況を確認したい」といった声があることから、新機能を提供する。

追加される機能は、フレイル推定AI機能、見守り機能、サービス連携(オンライン診療、遠隔食事指導)の3機能。

フレイル推定AI機能は、ヘルステック基盤上の要介護状態に至るリスク度合いを推定するAI(フレイル推定AI)により、スマートフォンに蓄積された生活習慣情報や、位置情報などから自動的にフレイルリスクを推定しサービス利用者へ通知する機能。簡易にフレイルリスクの見える化や生活習慣の改善を促すことができ、健康管理に役立てられるとしている。

見守り機能は、スマートフォンの位置情報から、通常時の見守りや災害の際の逃げ遅れを検知する機能。自治体による高齢者の見守り負担軽減や、遠方の家族へ健康情報を通知することが可能。

サービス連携機能により、オンライン診療アプリ「CLINICS」と連携すると、健康マイレージアプリからオンライン診療、服薬指導までアプリを統一した利用が可能となる。さらに、保健指導サービス「Mealthy」と連携すると、管理栄養士による遠隔食事指導を受けられる。